本人の持つ魅力が際立つベージュのチークを使ったメイクアップをまとうのは、俳優の河井青葉さん。気負わず、力まず、今を楽しむ彼女から、そぎ落とされたヌードメイクアップを学びたい
タンクトップ¥41,800/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ) デニムパンツ¥7,480/LABORATORY/BERBERJIN® イヤリング¥28,600/ライラ ヴィンテージ 左手リング¥159,500/ミラモア ファイン ジュエリー(ミラモア) 右手リング¥49,500/THE WALL SHOWROOM(ラッツェル アンド ウォルフ)
自然体――そんな言葉が似合う河井さんに、Rieさんはほどよく力の抜けたベージュトーンのメイクアップを提案した。
「これまでの作品を拝見して、フェミニンで可憐な方なのかな、と思っていたんです。なので今回は逆にそうではない、かっこよくてヘルシーな女性像をミックスさせて、自然体で美しい河井さんの魅力を引き出せたらと思いました」とRieさん。
「演じる役なのか、白いフリルブラウスが似合うようなイメージを持たれることが多いんですが、普段の服装はカジュアル。今回のスタイリングは、いつもの自分の雰囲気に近いなと思いました。プライベートではあまり化粧をしないのですが、こんなふうにできたら楽しそうです」(河井さん)
Rieさんは、「ベージュとピンクが混ざり合ったようなご自身の肌のトーンに近い色みのチークが主役。眉だけをキリッと締めて、河井さんのきれいな骨格が引き立つように仕上げました」と話す。
ゆっくりと落ち着いた、等身大でラフな空気をまとう河井さん。彼女のそんな魅力に憧れる女性はきっと多いに違いない。何か秘訣はあるのだろうか。
「メイクアップと同様にバランスが大事な気がします。特に仕事とプライベート。どちらかに偏って力を入れすぎちゃうと私の場合はよくなくて。追い込まれると視野も狭くなりますし。誰かにアドバイスができるわけではないですが、抜きどころがわかると楽かもしれませんよ」(河井さん)
Make-up Tips
肌の赤みをコンシーラーでカバー。チークを手の甲に出し、少量ずつ頰骨に沿ってのせ、外側に広げる。眉を整え、シアーなベージュのリップスティックを塗り、チークとバランスを取って。
ティンティド モイスチャライザー ブラッシュ ND1 ¥3,410/ローラ メルシエ ジャパン
今月のMODEL
河井青葉さん
俳優。15歳から、モデルとしてキャリアをスタートさせる。その後俳優としてドラマ、映画、CMなどに活躍の場を広げる。2021年公開、濱口竜介監督作品『偶然と想像』に出演、2022年高崎映画祭にて最優秀主演俳優賞を受賞。
SOURCE:SPUR 2022年8月号「今の自分が好き」
model: Aoba Kawai photography: Sakai De Jun hair & make-up: Rie Shiraishi styling: Chiharu Toyoshima interview & text: Mariko Urayasu