常に自分と向き合い、ストイックな世界で活躍し続けるバレリーナの青山季可さん。デューイな質感が印象的なブラウンの口紅で、愛らしさの中に宿るバイタリティを演出した
ジャケット¥328,900・首から下げたミラーケース¥85,800/ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ) イヤリング〈K18YG、あこや真珠〉¥357,500/TASAKI
表現者であると同時に、自身の肉体が"芸術"でもあるバレリーナ。その中でも最高位を意味する"プリンシパル"の称号を持つ青山さんが今回のモデルを務めた。
「身体表現には、想像を超える努力と精神力が必要だと思うんです。しなやかなフィジカル、凛とした佇まい、何より自分自身に向き合い続ける芯の強さ。フェミニンなのにタフ。青山さんにはその両面を感じます。そこをシックなブラウンリップスティックで、じわりとあふれる血色感と、洗練されたムードを表現しました」とRieさん。
青山さんは「舞台に立つとき、そしてプラベートのときとも違う、大人なメイクアップに仕上げていただいてワクワクしました。特に普段は、眉とまつ毛に軽く色を重ねる程度で、どうアップデートしていいかわからなかったんです」と可憐にはにかむ。「透き通るような美しい肌なので、それを引き立たせるために、目もとや頰に赤みを足すのがおすすめです」(Rieさん)
たおやかな佇まいと、穏やかな口調で語る青山さん。そんな彼女に舞台上で力強く踊り続けられる理由を聞いてみた。
「演じるたびに、新しい作品につながっていくことがうれしくて。昔よりも内面からにじみ出るような表現ができるようになった今のほうが好きです。求められることにこたえられたときの達成感や喜びが、原動力になっています。"もうちょっといける"って、自分の限界を押し上げることで奮い立たせているのかもしれません」(青山さん)
Make-up Tips
温かみのあるブラウンカラーは、付属のチップで唇の輪郭より少しオーバーぎみに塗る。目もとは赤系のアイシャドウとアイライン、チークには赤み系のベージュを使い全体に統一感をもたせて。
リクイド リップカラー 01 ¥4,180/RMK Division
今月のMODEL
青山季可さん
大阪府出身。牧阿佐美バレヱ団所属。3歳からバレエを始め、今はプリンシパルとして数々の公演で主役を演じる。今年、6月に披露された『ノートルダム・ド・パリ』では、エスメラルダを好演。9月公演『飛鳥 ASUKA』でも主演を務める。
SOURCE:SPUR 2022年9月号「今の自分が好き」
model: Kika Aoyama photography: Sakai De Jun hair & make-up: Rie Shiraishi styling: Chiharu Toyoshima interview & text: Mariko Urayasu
※この特集中、以下の表記は略号になります。YG(イエローゴールド)