秋色のアイシャドウをまとい、凛とした姿で佇むプロフィギュアスケーターの鈴木明子さん。リンクの上で披露する華やかさとはひと味違う、優美なメイクアップをRieさんが提案する
「愛らしい鈴木さんのムードを生かしつつ、印象的な目もとを落ち着いたシックな色でクールに仕上げたいと思いました」と語るRieさん。今回、メイクアップを施したのは、プロフィギュアスケーター、振付師として活躍する鈴木明子さんだ。
「目もとは自分でも特徴的だなと思っているパーツ。引き立てようとして、無難な黒を使うと強くなりすぎるし、どうしたらいいのかなと思っていたんです。絶妙なダスティカラーを使ったメイクアップは新鮮でしたし、とても楽しかったです」と鈴木さん。
「アイゾーン以外は引き算のメイクアップ。氷上では赤いリップスティックをつけているイメージが強かったのですが、吸引力のある目もとを最大限に際立たせるためマイナスを。これまでとは違った鈴木さんを見ることができた気がします」(Rieさん)
「試合に出る際のメイクアップはほとんど自分で行なっていました。面白いもので、力んでいると濃くなったり、リラックスできているとナチュラルになったり(笑)。そのときのメンタルが反映されていましたね。でも、今は好きな色を自由なタイミングで楽しめています」と話す鈴木さん。
現在も日本各地を飛び回り、かなり多忙な日々を送っているものの、疲れを見せず発するのは常にポジティブな言葉。「何でもやるなら楽しいほうがいい、というマインドがあって。プレッシャーを感じることもありますが、終わると素敵な思い出に。表現者としての緊張感は選手時代と変わりませんが、今の人生をもっと謳歌しているからかもしれませんね」(鈴木さん)
Make-up Tips
パレット内右上の色を上まぶたに広めにのせる。二重幅に右下の色を重ね、グレイッシュなアイライナーで長めのアイラインを引く。ベージュのリップスティックを塗ってから、コンシーラーで軽く色みを抑え、目もとを引き立てて。
今月のMODEL
鈴木明子さん
プロフィギュアスケーター、振付師。6歳からスケートを始め、2010年バンクーバーオリンピック8位入賞、’13年全日本選手権優勝、ソチオリンピックでは日本のキャプテンも務めた。選手引退後は講演会や解説なども行い幅広く活躍中。