休むのが下手な私たちへ。読者アンケートで寄せられた悩みに、「休養学」の片野先生からアンサー! みんなの“休むコツ”も紹介

「働くこと」と同様に大切な「休養」。その実態について知るべく、読者アンケートを実施したところ、多くの方が感じる悩みや困りごとが明らかに。
「休むことに罪悪感を覚える」「自分に合った休養方法がわからない」など、さまざまな悩みに、「休養学」の第一人者である片野秀樹先生からアドバイスをもらった。
読者の皆さんから寄せられた“休養を取るコツ”と合わせて、チェックして。

「働くこと」と同様に大切な「休養」。その実態について知るべく、読者アンケートを実施したところ、多くの方が感じる悩みや困りごとが明らかに。
「休むことに罪悪感を覚える」「自分に合った休養方法がわからない」など、さまざまな悩みに、「休養学」の第一人者である片野秀樹先生からアドバイスをもらった。
読者の皆さんから寄せられた“休養を取るコツ”と合わせて、チェックして。

1. 片野先生に聞いた! 休養に関するお悩みQ&A

Q1. 休むと罪悪感が残ります

A. 罪悪感を覚えるのは、あなたの意志が弱いからではありません。休養は「活動の準備」です。休むことで活動できるなら、それは必要な行動です。


Q2. 休日の休養が、寝だめだけで終わってしまいます

A. 睡眠は大切ですが、寝だめでは回復しきれない疲労もあります。受動的な休養だけで足りないときは、短時間でも “攻めの休養”を足してみてください。散歩や軽いストレッチ、外の空気を吸うなどでも回復のスイッチになります。

休むのが下手な私たちへ。読者アンケートでの画像_1

Q3. 旅行が好きなのに、準備がしんどいです

A. 旅行は気分転換になりますが、疲労がひどいと“準備する力”が残っていない場合があります。疲れているときは「大きく変える」より、「小さく変える」ことです。ベランダに出て外の空気に触れる、近所の公園に行く、帰宅前に1〜2分車で目を閉じる――そうした小さな休養でも十分効果があります。


Q4. ついスマホを見てしまい、休めません

A スマホを見ること自体が悪いわけではありません。ただ、情報が多すぎると脳が休まりにくくなります。休養は“目的感”が大切なので、「何のために見るのか」を決めましょう。気分転換のためなのか、連絡のためなのか。時間を区切るだけでも、休養としての質が変わります。


Q5. 動的休養と静的休養、どっちが向いている?

A. どちらが優れている、という話ではありません。疲れ方によって合う休養が変わります。身体が重いときは静的休養、頭がパンパンなときは軽い運動で楽になることもあります。


Q6. 「7つの休養タイプ」のうち、どれが自分に合っているか選ぶコツは?


A. 「疲れが取れたか」だけで判断するより、「活動できているか」をみましょう。朝の立ち上がり、仕事や趣味への集中力、気分の軽さ、人との会話で余裕が持てているか。そうした“活動能力”が戻っているなら、その休養はあなたに合っています。

「7つの休養タイプ」とは、片野先生が提唱している、さまざまな休養方法のこと。詳細は第一弾のこちらの記事よりチェック!

休むのが下手な私たちへ。読者アンケートでの画像_2

Q7. 休養上手になるコツはありますか?

A. 「ただ休めばいい」「余った時間で休めばいい」という考えを捨てましょう。その発想だと、疲労がひどい人ほど休養が後回しになり、回復のチャンスを失います。休養は“先に確保して自ら設計する”ことで、取りやすくなります。


Q8. 休みが増える、または長期休暇が取れる社会にならないと、十分な休養を取れないのでは?

A. 休みが増えること自体はプラスです。ただ、休みが増えても休養の取り方が分からないと、回復できないまま終わることもあります。また長い休みで生活リズムが崩れると、“社会的時差ボケ”のような状態になり、休み明けがつらくなる場合もあります。休養の意義や取り方について正しい知識を持ち、日常の中で一人ひとりが再現できる形にすることが重要です。

片野 秀樹先生プロフィール画像
博士(医学)、一般社団法人日本リカバリー協会代表理事、株式会社ベネクス執行役員片野 秀樹先生

東海大学大学院医学研究科、東海大学健康科学部研究員、日本体育大学体育学部研究員、特定国立研究開発法人理化学研究所客員研究員を経て、現在は一般社団法人博慈会老人病研究所客員研究員、一般社団法人日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)、一般社団法人日本疲労学会評議員も務める。日本リカバリー協会では、休養に関する社会の不理解解決やリテラシー向上を目指して啓発活動に取り組んでいる。近著に『休養マネジメント「自分だけの休み方」が見つかる忙しい人のためのリカバリー戦略(かんき出版)』。

ベネクス 公式サイトはこちら

2.読者アンケートで聞いた! みんなの“休養を取るコツ”

アンケートの中で休養時間を取るための工夫やこだわりを聞いたところ、多種多様な回答が集まった! 「みんながどのように休む工夫をしているか知りたい」「たくさんの休みアイデアをストックしておきたい」という声もあったので、こちらで共有。自分にフィットしそうなものを取り入れてみて。

【休むときはこれ、とマイルールを作っている】

「体調を崩したことが何回もあるので、今は仕事の時間を週に20時間と決めています」(たっちん)

「休養を取るためだけに使うことを目的として、カリモクのKチェアを買いました。作業場にありますが、使うのは休養のために本を読んだり、ぼーっとするときだけです。『ここに座ってる間は休んでいい』と決めているので、意識的に休めます」(名犬)

「休むという予定を手帳に書く」(ぬか袋)

「(パリに夫婦で在住しており、)疲れたときは、『何もしない』選択もする。脳内だけでも帰省とまでは言わないが、フランス語をシャットダウンし(と言っても夫とはそれで会話だが)家でのんびり好きな音楽を流し、日本の小説や漫画を読む」(Rie)

【先々の“休養日”を決めて、逆算して働く】

「1〜2ヶ月前から休む日を決めて仕事のスケジュールを調整するようにしている」(Tamaki)

「友人知人と会う約束が確定した段階である程度の心の休養は取れ、それまでの時間を頑張るエネルギーが充填されます」(アンジェラ)

【意識的に自分だけ・自分のための時間をつくる】

「すべての行動の基準を『私がハッピーかどうか』にしています。もちろん一般常識やルールを守ることは基本ですが、買う?買わない?とか、何食べる?どこ行く!?とかは、私基準です!」(ほほほ)

「(子どもと一緒に暮らしていますが)誰もいない1人時間を1日の中で必ず作るようにしている」(RUI)

「私を知る人との関わりを断つことで休養になる部分があるので、とにかく職場、自宅から離れて車で移動する」(カナ)

【睡眠がやっぱり大切、睡眠を確保するための行動をしている】

「とにかく寝るのが大事。でも寝るのが下手なので心療内科に通って睡眠導入剤を使って寝ています」(じゃがいも)

「とにかく睡眠を最優先。遊びたい気持ちがあっても睡眠と天秤にかけて睡眠を選んでいます」(匿名)

休養は「スキル」だ!

「休んでいるのに回復しない」「休む時間が取れない」という感覚は、休み方の設計が今の生活に合っていないサインかもしれない。休養学の視点で整理すると、今日から変えられることも見えてくる。休養とは、活動能力を回復させるための行動。自分にとって回復につながる“休養の型”を知っておくことが、忙しい毎日を支える力になるはず。目的感を持って休養を選び取る“スキル”を身につけよう!