圧倒的な自然や文化に没入する【新ウェルネス旅 ①】トラベルライター・坪田さんに聞く、奄美大島/オマーン/バリへの旅 

ウェルネス旅というと、スパやピラティス、プールでのエクササイズや瞑想、坐禅体験などが想像されるかもしれない。しかし、これからはまだ見ぬ文化や自然に没頭し、魂が震えるような体験をするアクティブな旅で、マインドをリセットする「新ウェルネス旅」をしたい。

旅のエキスパートである坪田三千代さんに、圧倒的な風景や古の知恵に触れられる3つのおすすめディスティネーションを聞いた。

ウェルネス旅というと、スパやピラティス、プールでのエクササイズや瞑想、坐禅体験などが想像されるかもしれない。しかし、これからはまだ見ぬ文化や自然に没頭し、魂が震えるような体験をするアクティブな旅で、マインドをリセットする「新ウェルネス旅」をしたい。

旅のエキスパートである坪田三千代さんに、圧倒的な風景や古の知恵に触れられる3つのおすすめディスティネーションを聞いた。

「その土地ならではの自然や文化を、心身で味わい尽くす」トラベルライター・坪田三千代さん

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年に数回の海外取材、そして月に幾度もの国内出張と、世界中を飛び回る日々を送る坪田さん。締め切りに追われる日常の傍らで、ピラティスや早寝早起きなど、シンプルな習慣を大切にする坪田さんにとって、ウェルネスとは単なる癒しではなく、心身の浄化。

そんな坪田さんは、昨今のウェルネス旅の傾向や潮流をこのように分析する。

「何年も前から“ウェルネス旅”は、旅の大きなトレンド。 単に温泉などでリラックスする、身体を癒す、ということにとどまらず、ローカルの文化や自然を通して新しい“発見”をする、新しい“自分”を見出す、というような積極的な価値も、昨今ではウェルネスの一環として捉えられています。

一方で若い層からは、ウェルネス旅のプランとして、よりアクティブで冒険、探検の要素が強いものを求められていることも事実です。例えば南極旅はアドベンチャーであり、これまでに見たことのない地球、氷の世界を発見する旅として、リタイア層だけではなくて若い層にも人気が高くなってきました。南極への旅は、人生観が変わるウェルネス旅、と言ってもいいかもしれません」

1. 鹿児島・奄美大島【MIRU AMAMI】/離島のピュアな海に浸る

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「沖縄本島は、すでに開発され尽くしている感がありますが、奄美はまだ素朴な島の風情を残していて、ずっと気になっていたので数年前に訪問。直近までリピーターでした」

奄美大島の魅力を余すことなく堪能できるデスティネーションホテル『MIRU AMAMI』。客室はすべて独立したヴィラタイプで、「プール ヴィラ」「オーシャン ヴィラ」「ヒルサイド ヴィラ」「シースケープ ヴィラ」「ベイビュー ヴィラ」とそれぞれコンセプトの異なる空間を用意。どの部屋からも倉崎海岸の美しい海を一望できる。

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「好きなのは、ビーチに面したオーシャン ヴィラ。終日、海のさざ波を耳にすることができるホテルは、国内でもあまりありません。ここにステイして、波の音を聴きながらテラスでリラックスしているだけでも、相当に癒されます。奄美の海の色は、スイートな青で、目にも優しいんです」

ホテルではシーズンごとにアクティビティを用意。ビーチなどでのマリンレジャーはもちろん、神秘的な森でのトレッキングや、個人に合わせたメニューをカスタマイズしてくれるヨガなど。さまざまな選択肢が用意されており、心身を解き放つマインドフルなひとときを、自分らしいリズムで享受できるのが嬉しい。

「朝は、海を眺めながらのヨガも。奄美でぜひ楽しみたいのは、マングローブの森でのカヌー体験。ひっそりとしたマングローブの森をカヌーで進んでいると、自然に分け入っていくうちに心が浄化される気分になります」

紹介した宿泊先はこちら!

MIRU AMAMI

●住所
〒894-0412
鹿児島県大島郡龍郷町芦徳800

●電話番号
0997-55-4066

2. 中東・オマーン【アナンタラ・アルジャバル・アルアフダル・リゾート】/峡谷の絶景とアラブの文化

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「『アナンタラ・アルジャバル・アルアフダル・リゾート』には、取材で行きました。ドバイなどモダンに進化している国ではなくて、伝統文化を大切にしているオマーンに興味があったんです」

標高約2,000メートルに建つ「天空のリゾート」。中東・オマーンのハジャル山脈「グリーン・マウンテン(ジャバル・アルアフダル)」の断崖絶壁に、その宿はある。

「中東といえば、まず砂漠のイメージ。オマーンには砂漠エリアもあるのですが、このホテルがある地域は標高の高い岩山に属しており、まずは圧倒的な岩山の景観に驚かされます」

ここは、かつて故ダイアナ元妃が訪れ、その絶景を愛でた場所。彼女が眺めた峡谷のパノラマは、「ダイアナズ・ポイント」と呼ばれる展望デッキから堪能できる。そこでは、壮大な景色を独り占めしながら食事をしたり、日の出に合わせたヨガ教室も開催される。

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「断崖の端で食事を楽しむ唯一無二の体験や、アラブ風のスパも魅力的ですが、特筆すべきは、アクティビティ『トラバース・マウンテン・アンド・バレー』の素晴らしさ。知らなかったアラブの文化に出合う山のウォーキングは、中東についての新しいビジョンを与えてくれます」

「トラバース・マウンテン・アンド・バレー」は、経験豊富なマウンテン・グルの案内で、リゾート周辺の山々を巡るウォーキングツアー。自然、文化、歴史とそれぞれに特化したコースがあり、化石や野生動物の探索、古くからある村への訪問、さらには伝統的なローズウォーター作りを辿るものなど、さまざまな切り口からこの土地の真髄に触れることができる。

紹介した宿泊先はこちら!

アナンタラ・アルジャバル・アルアフダル・リゾート

●住所
P.O. Box 110, Postal Code 621, Al Jabal Al Akhdar, Nizwa

●メールアドレス
aljabalalakhdar@anantara.com

3. インドネシア・バリ島【コモ シャンバラ エステート】自然に抱かれるホリスティックなウェルネス休暇

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ウブドの北に位置し、アユン川流域の深い渓谷に佇む『コモシャンバラ エステート』。昨年開業20周年を迎えたこのホテルは、ウェルネス旅におけるフラッグシップといえる存在。

「アジア各地の数多いリゾートの中でも、ウェルネスに特化した展開をしているラグジュアリーリゾートの一つがCOMO。シンプルかつナチュラルなセンスで、昔から好きなリゾートブランドです。これまでに五度ほど訪れていますが、バリの自然と融合した雰囲気はそのままに、アーユルヴェーダや高気圧酸素療法など最新のテラピーを備えていて、やはり素晴らしいと思いました」

チェックインしてまず案内されるのは、専任のアーユルヴェーダドクターによるコンサルテーション。それに基づいて、アーユルヴェーダトリートメント、ヨガやメディテーションクラスなどが受けられる。また、ホールフードを追求した栄養価の高い料理や、秘境でのピクニック体験など、食事面でのウェルネスも非常に充実している。

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「直近で訪れたのは、昨年。施設も一部リニューアルしていますが、以前と変わらず幸福感あるクインテッセンスな魅力を保っているのがいい。最新のウェルネスプランなどもあります」

特に、エステートの核となるウェルネス施設「オジャス」が昨年リニューアルされた点は見逃せない。内装が一新されただけでなく、赤外線サウナとアイスバスによるコントラストセラピー専用ルームをはじめ、複数の最新設備が導入された。

「ここはとにかく土地の“気”の流れが素晴らしいところにあります。ここに数日滞在しているだけで浄化される気分になれます」

今回紹介した宿泊先はこちら!

コモ シャンバラ エステート

●住所
Banjar Begawan, Desa Melinggih Kelod, Payangan, Gianyar 80571, Bali, Indonesia

●メールアドレス
CSestate@comohotels.com

坪田さんのウエルネス旅、次のディスティネーションは?

インド・ヒマラヤ山脈の麓にある『シックスセンシズ ヴァーナ』が次の目的地。

「以前からウェルネスリトリートとして知られていた『ヴァーナ』が、2023年にウェルネスシックスセンシズのブランドとして再開業。やはりウェルネスに特化したシックスセンシズ ブランドらしい、古代の叡智と最先端の科学を融合させたパーソナルなプログラムに惹かれます。アーユルヴェーダの浄化療法『パンチャカルマ』もやってみたいです」

坪田 三千代さんプロフィール画像
トラベルライター坪田 三千代さん

旅行誌や女性誌などにて、旅に関する記事を長年にわたって企画・取材・執筆。取材先は国内外を問わず、シンプルな味わい旅からハイエンドなラグジュアリー旅まで、旅の喜びや楽しみ方を届けている。海外の訪問国は80カ国余り。豊かな自然や文化が保たれている地域が好きで、スコットランド、南仏、アフリカのサファリ、タイ、バリ島、ハワイ、南極がお気に入り。