シャネルの化粧品の数々の魅力のひとつは、ガブリエル・シャネルが見たもの、聴いたものを追体験できることだと思っています。
秋冬のシックなアイパレットにも、ガブリエル・シャネルの人生の一場面が刻まれています。それは、色の上に刻まれたエンボス。この文様は、彼女が幼少期を過ごした修道院のステンドグラスをイメージしたものです。ロマネスク様式のグラフィックは、やがてシャネルのアイコン、CCマークへと昇華されてゆきます。
幼い彼女が見上げた先にあった情景を、私たちはアイシャドウを通して見ることができるわけです。地面を埋める落ち葉や木の実の色、落ち着いた紅茶色のバラも、彼女の人生を彩ったものなのかもしれません。
限定品「アントルラック」は8/21発売。シャネルのほかの秋冬新色の数々は発売中のSPUR9月号でも紹介しているので、ぜひ誌面をご覧ください。(エディターIGARASHI)