スプレー型の化粧品。それが約束するものは私の場合、「お手軽」です。就寝前はもちろん、出勤前は1秒でも惜しいギリギリ人生なので、指ひとつでプシャッとできるミストプロダクトに目がありません。
この春は特にミストものが充実してますよ、ご多忙レディの皆さん!
まずはアディクションのミスティ オンの進化版。ローズ&ジュニパーベリー一択だったのが、限定4種を含む全5種類になりました。100%天然精油。メイクアップの仕上げのグロウ感づけや、機内や旅先でのムードリセットにも。ジュニパーベリーとゼラニウムローズブレンドの馥郁とした香り設計に何度癒され、救われたか分かりません。こちらは「トラベルブレンド」という名前で殿堂入り! おすすめニューカマーは、マンダリン&オレンジ。数回プッシュすればいつもの職場が一瞬にして地中海の果実店になりますから。デスクにひとつ、常備させたいフェイシャルミストです。
シチリア発のオーガニックブランド、アルジタルからもアロマミストが届きました。これから湿度も徐々に高まる季節。このローズマリーは精油に南イタリアの天然水がブレンドされていて、空気をカラっとリフレッシュします。入浴後の頭皮ケアにもおすすめ。
ヘアケアといえば、紫外線へのプロテクションもぬかりなく。2層式のヘアオイルはライトなテクスチャー。荒ぶる頭頂のホヤ毛をおさえてくれます。しかも決してべたっとした質感にはならない軽やか仕上げ。紫外線によるキューティクルの乱れをプロテクトして、夏枯れ髪を予防。ちなみに、無視できないのが外箱なんですよ。オンザビーチという名前と、外箱を飾る海原の写真だけで、癒されちゃうのは私だけでしょうか。
UVつながりでもうひとつ。一歳以上の子どもとも一緒に使える透明のスプレーは、SPF50+・PA++++。忘れちゃならない首の後ろや耳の上、そしてうなじ!全身の忘れがちなスポットに玄関で手軽にヴェールのようにスプレーできる日焼け止めローションです。
ヘリオトロープというという名前の花を知っていますか? 香水草、とも呼ばれる甘い芳香を放つ紫色の花のこと。バニラを思わせるロマンティックな香りに、アニスをトッピングしたイメージのミストがレ・メルヴェイユーズ ラデュレから限定発売中。
裏技としては甘いものを目の前に、歯を食いしばりぐっと我慢するときに助けられてます。ケーキを食べた錯覚を覚えるほどの、恍惚の香り。ちなみにヘリオトロープは18世紀に流行した香りだそうです。ヴェルサイユ宮殿はこんな匂いだったのかしらと妄想するだけでお腹いっぱい……には私はなりませんが、顔と全身、髪にヴェルサイユ式のみずみずしさを運びます。
以前、それはそれは美しい女優のかたを撮影したときのこと。なんでいつも肌ツヤツヤなんだろう…とお茶を運んだメイク室で目撃した必殺技。オイルを混ぜ込んだローションをエアブラシで吹きかけていたんです。考えればいたってシンプルなのですが、この技を絶妙なブレンドで自分最適化できるのがこちら。植物由来の保湿成分が配合されていて、潤い感がちょうどいい。週の中頃、しぼみ始めた肌への保湿ケアだって、インスタントでできちゃいます。ファンデーションの後のツヤ足しにもいいのですが、直前の下地作りにも大活躍。品のある元気なうるツヤ肌が、どんなシーンでもチャージできるオールマイティなオイルミスト。
パリ出張で必ず立ち寄るアロマ専門店「アロマ ゾーン」の白檀水。店内はいつも大混雑なんですよ。コンビニのように冷蔵庫が並んでいて、フローラルウォーターやアロマ抽出ウォーターもずらっと冷蔵保存されています。必ず買い足すのが、白サンタルのアロマウォーター。白檀の香りがとにかく好きなので、ルームフレグランス代わりに愛用。シェービング後に肌をやわらかく沈静する働きも。
無数の一滴。肌に元気を運ぶだけではなく、気持ちを切り替える心のスイッチにもなる、頼もしい味方でもあるんです。
おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。