G アンプリチュードの下地とファンデーションがあまりに素晴らしいので、ぜひ開発秘話をおうかがいしたかったんです。 Y このベースメイクアイテムがデビューしたとき、好きすぎて、信じられないスピードで使いきってたよね? G 多分、日本で最初に使いきったのは私だと思います(笑)。先日ファッション撮影をした時、ある女優さんの肌が、光を放っているかのように美しくて。その時に使用されていたファンデーションも、アンプリチュードだったんです。
簡単すぎて、メイクの腕がに鈍りそう!?
Y このファンデーションが大人の肌を美しく見せる秘密は何ですか? T 一番のポイントは、熟成です。 G 熟成ですか? T はい。粉やオイルなどの原料を混ぜ合わせてから、1週間〜10日ほど寝かせるんです。 Y 通常は、寝かせるという工程はないんですか? T ここまで時間をかけることはしないと思います。普通はカバー力を高めようとすると粉っぽくなってしまうのですが、熟成させることで、表面に粉が浮いてこない仕上がりを実現できました。 G だから、カバー力があるのに、厚塗りにならないんですね。 T 大変だったのは、同じ熟成期間でも、色によって出来上がりに差が出てしまうこと。全て同じ質感になるように、色ごとに熟成期間を変えているんですよ。
G 粉体の大きさにもこだわられたとうかがいました。 T カバー力に影響するパウダーが入っているのですが、その粒子の大きさを揃えることで、肌にピタッとフィットするようになっています。 Y だから、ブラシでさっと塗ってもスジスジにならず、均一に肌に馴染むんですね。 T そうなんです、あまりに簡単に綺麗に仕上がるので、僕もびっくりしました。テクニックがいらないので、これを使い始めてからファンデーションを塗るのが下手になったかもしれません(笑)。 G このファンデーションが完成するまでにどれくらいの時間がかかりましたか? T クリエイティブ ディレクターのRUMIKOが「こういうものを作りたい」と思い始めたのは、もう何年も前ですね。それから何度か試みて、実現できなかったんです。再チャレンジして、実際にこの製品にとりかかってからは1年半くらいでしょうか。通常の倍は時間をかけていますね。ローンチのギリギリまで思い通りのものができなくて、デビューを遅らせようかという話まで出ていたんですよ。 Y ドキドキですね。でも、製品からその情熱が伝わってきます!
G 私、実は下地が一番好きなんです。パールが入っていないのに、肌がツヤっと美しく見えますよね。 T その人が持っている肌の美しさを底上げしたいから、パールでごまかすことはしないんです。その代わり、うっすら乳白色の中に、ちょっとしたニュアンスを入れています。 Y ほぼノーカラーで、すごくカバー力があるわけではないのに、肌の凹凸を隠しながら、綺麗に見せてくれますね。
G 製品はどのような手順で作られるんですか? T RUMIKOの構想を、研究所の方と弊社の開発担当が形にしていく感じです。出来上がった試作品をRUMIKOと私のふたりで試して。毎日それの繰り返しです。 Y わぁ、大変そう。でも楽しそう! T 一番すごいのは、RUMIKOのアイデアを形にしてくれる研究者の方々です。単純にいい色や質感を作るというだけでなく、最後まで一緒にやろう!という気持ちで向き合ってくださるので、本当にありがたいです! G 研究者にもアーティスティックな感性が求められるということですもんね。
夏の新色は透ける質感がポイント
Y ポイントメイクアップは、思ったよりカラフルで驚きました。 G 夏の新色も鮮やかですね。 T 重視したのは「透け感」です。試作段階では、ダスティな色もあったんですよ。でも、肌が透けるような質感で綺麗に見えるのは、鮮やかな色だったんです。 Y 色より先に「透け感」ありきだったんですね? T はい。ベースアイテムとは逆に、チークもリップグロスもネイルも、パールや質感をいかした作りになっています。なので、鮮やかな色でも使いやすいですよ。
G どれもパール入りなのに、ギラついたりせず、とても上品。さすがです。 Y アイシャドウはクリームなのに感触シルキーで、仕上がりはパウダリー。大人のまぶたへの優しさに溢れてる! 特にオススメのカラーはありますか? T アイシャドウのメインカラーは01ゴールド、04ブルー。最近のRUMIKOのお気に入りは03ほんのり青みがかったグレーです。
T リップグロスは06シルバーが綺麗です。 G これもキラキラなのに、下品じゃない! T 透き通るような仕上がりで、ほとんど色はつかないのに、唇の色を美しく整えます。 Y 02オレンジもヘルシーで夏らしいですね。
Y クリームチークにも驚きました。肌の上でクリームからパウダーに変化するタイプはよくあるけれど、この質感の素晴らしさは、神がかっていると言っても過言ではない! G ホントだ! 変化が早くて、ベースもヨレにくい。それに見た目通りの発色で、頬にのせてもくすまないですね。 T ピュアな色も、アンプリチュードのこだわりです。 Y 05ゴールドは夏の肌をカッコよく見せてくれそう。 G 02コーラルピンクはRUMIKOさんが作る、可愛くてスタイリッシュなメイクのイメージ。
G RUMIKOさんがクリームチークを使われるときはどんなふうに? T 頬骨の高い位置を中心に丸く入れるんですが、RUMIKOの場合は、色の一番濃い部分が中心より少し下なんです。 Y なるほど! 形はベーシックでも、濃淡のバランスが絶妙に違うんですね!? G だからピュアなのにどこかカッコよくて、少女ぶっている印象にならないのね! Y これは大人には嬉しいアドバイス。
T 最近はアイラッシュカーラーも人気です。これだけ試しに、お店にきてくださる若い子も多いんですよ。 G 軸が太くて、挟みやすい。カーブもちょうどいいですね。 Y ホントだ。力を入れなくてもまつ毛がクッと綺麗に上がります。 T これは正直、利益を無視したサービスアイテムです(笑)。 G これをきっかけに、若いファンも増えそうですね。 Y 次の新製品も楽しみにしています!