予定調和内で決められたことがなければ、枠組みがない。初めて出会ったときから、冒険心でいっぱいのブランドでした。
若さや革新性を原動力に勢いは加速度を増し、ギアを入れ替えるたび、さまざまな驚きを届けてくれました。たとえば、売り場や発売日、価格を設定しないで開発したマスカラや、体温に着目したリップトリートメント。ユーザーからの意見を積極的に取り入れる姿勢。柔軟な発想力を味方に、あっという間に美容市場を駆け上った風雲児が今年、その座に甘んじることなくあっさりそれまでの名前を脱ぎ捨て、再びスタート地点に立ったのも大きなニュースとなりました。
シンプルで力強い名前「UZU」とともに、退路を断った場所から世界に放ったのが、EYE OPENING LINER。文字通り「目からウロコ」だったのが、ブランド名を明かさずに消費者に「このアイライナーいる?いらない?」と問いかけた覆面キャンペーンや、(恐らく)宇宙人が「地球の美容って、退屈ですね…」と語り掛けるメッセージ広告。NYのストリートを駆け巡ったのち、日本でローンチした13色の中でも、とくべつ気が利いている!と感じたのが「白」でした。
おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。


