朝、出勤してから帰宅するまで、わたくしの場合約15時間。自宅のドアを開けて、まずすることはなんですか?
仕事が立て込んだある一時期、クレンジングをせずにバッタリという毎日に嫌気がさしたことがありました。著名なメイクアップアーティストに「そんなの簡単。玄関にクレンジングオイルを置けばいいじゃない。靴を脱ぐ前に顔を洗うのよ!」と言われ、なるほどとぽんと膝を打ち、1週間ほど実践したことがあるのですが、今思えばその前にすべきことがありました……。
手洗い。それも洗面所に癒しを運ぶ、高性能マイベスト4を紹介させてください。
まずはチューブタイプの「ジオソープ」。これ、ニュージーランド産のゼオライトがたっぷり入ってます。ゼオライトは多孔質鉱物ゆえに、吸着力が抜群。しかもニュージーランドは、世界でももっとも「若い」ゼオライトが採掘できるので、とびきりフレッシュ。だから、昼間の仕事でニンニクを刻みまくった、という日だって大丈夫。スクラブのようなテクスチュアでニオイを一掃できるのです。そしてここからがスゴイのですが、流したあとでもその洗浄力を発揮するのがゼオライト。だから排水溝の匂いにも働きかけるし、自然に帰る過程でも地球にやさしいのです。ジャリっとした手触りもクセになる。やさしくスクラブする感覚ですべすべの仕上がりに。
次の枠練り石鹸は、飴玉じゃないです。天然成分99%、ムクロジやレタスからの成分が入った、プレミアムな石鹸。鮮やかな宝石のような色は、ヘマトコッカス藻の色が活かされているため。こちら、手洗い用ではなくフェイス用ではあるのですが、贅沢に手を洗うと手の甲がワントーン上がる実感があるんです。そして芳醇なメリッサの香り。この香りは、ほかでは味わえない濃密な癒しを心と身体に届けてくれます。丁寧な仕事に裏打ちされた値段設定もとびきり!なので、ここぞという特別な日や特にハードだった1日の終わりのレスキューアイテムに。
突然ですが、パクチーが大好きです。すべての料理にパクチーを投入していた時期もありました。ペルーを旅したときは夢のようでしたね…。パクチー、すなわちコリアンダーの種子油を主成分としたボディウォッシュがあるのをご存じですか? ボディ用ではありますが、手洗いにも大活躍。ブラックペッパーもぴりっと効いていて、洗い上がりの手の香りだけで、うっとり。白米が食べられます、私の場合。
最後はリニューアルしたグタールから。2月27日にハンドウォッシュが発売になるんです。おすすめは「オリアン」、つまりオリエント。トップはインセンスやラブダナムでしっとりと、ミドルはアイリスとヴァニラで少し甘やかに。最後にパチョリとゼラニウムが香る、洗練されたウッディなトーンなのです。香りの物語は「琥珀色に染まる夕暮れの砂漠」。あたりまえの洗面所が、サンドベージュの世界に見えるこの不思議よ。
いいことがひとつも無かった1日でも、香りや効能で自分を甘やかしてくれる「ハンドウォッシュ」が待っていてくれると思えば、頑張れるってもんじゃないですか? 今日のアレもコレも、手先からきれいさっぱりしちゃってください。
おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。