先日、久しぶりにメイクアップの撮影がありまして、やっぱプロの仕事って見るだけでテンションあがるなぁ、としみじみ。モデルちゃんがツヤツヤ、キラリーンと、明るく、洗練されたムードを纏ってメイクルームから出てくる瞬間が、たまらなく好きなんです。
メイクアップアーティストと我々素人の決定的な違いは「ムードの表現力」だと感じています。時代の空気感とか、人間像とか、服のニュアンスとか、そういう掴みどころがあるようなないような、すごく大切だけど輪郭が曖昧なものをキャッチして、メイクアップで表現する。それこそがプロの力量。リスペクト! そのレベルまでセンスやテクニックを磨くのは難しいけれど、化粧品のトーンと質感の選び方で、だいぶそれっぽい雰囲気は出せるのではないかしらん?
例えば、ちょっと華やかに垢抜けたい時は、「ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット」。仕上げに頬骨の高い位置にさっとひとはけするだけで、これからランウェイを歩く方ですか?ってくらい、発光するようなオーラのある肌になれます。新色の「004ローズゴールド」は日本人の肌色に似合う、ゴールド味を帯びた淡いピンク系で、優しくフェミニンな雰囲気に。
セルヴォークの「ムードパレット」は、ファンデーション、コンシーラー、チーク、と同トーンの3色がセットになっていて、いずれも固めのクリームテクスチャーが肌に程よい艶を与えてくれます。私はピンクのチークを、目元やリップにも使っていますが、そうすると、顔全体に統一感が出て、ナチュラルなのにちょっと色気のあるムードを纏えます。
マスクライフで、これまで以上に目につくのがアイメイク。「ザ アイシャドウ」はパール、スパークル、マット、クリーム、ティント、5つの質感が揃っていて、どれも使いやすく、指先でささっとまぶたにオンすれば、あっという間に今風の顔になれます。さすがアディクション! コンサバになりがちなキラキラ系も、スモーキーな色み&奥行きのある輝きで、絶妙にクールでおしゃれな仕上がり。中でも頻度高めに使用しているのがスパークル「005SP Moon River」です。ヘップバーンばりのおしゃれ妖精感たるや!
リップはマットだけどツヤがある、“グロウマット”な質感が断然、今の気分です。スックの「コンフォート リップ フルイド フォグ」は、ありそうでなかった、ふわっとフォギーな艶。リッチな発色ながら、1回ティッシュオフすると唇にピタッとフィットして、マスクにもつきにくい! 「コンフォート リップ フルイド グロウ」は、よりしっとりとした、優しい艶。トレンドのブラウン系も、この質感ならよりこなれた印象に。
スッピンでのリモートワークや、マスクで顔を隠すことにすっかり慣れてしまったみなさん! 久しぶりのフルメイクがなんか垢抜けないって時は、きっとムードが不足しているんじゃないかなぁ。そろそろ気合入れて、年末に向けて垢抜け顔を目指していきましょう。