春なので、口紅を買わなくちゃ

編集部は靖国神社のすぐ近くなのですが、とうとうソメイヨシノが開花しました。桜の季節なんですね。

パリコレから帰国して、東コレが始まって、ショーからショー、展示会から展示会へと走り回り、秋冬新作の眼福天国に舞い上がっている間に実生活では桜はすべて散っていた……というのが例年の春先なのですが、今年は違います。リモートワークや出張自粛で、皆さんも初めてのルーティンを体験しているんじゃないでしょうか。

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ルージュ ジェ ケース<ストラス>トパーズ オーラ¥4,730(税込)<4月1日発売>/ゲラン 

スン…とした毎日に彩りが欲しくなった私は、口紅を手に取ります。そう、色。色と光が欲しかったんだ自分。

 

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両面鏡は、タテに使えば顔全体もチェックできます。ほんと便利。リフィルは各¥4,180

ということで、迷わず手にしたのが、ゲランの船底型口紅、ルージュ ジェ。私、このシリーズが大好きなんですよ、素晴らしく荘厳で。遠い日、初代の発表会でのオリヴィエ・エショードメゾン大先生がキリッと発した言葉は、忘れられないですね。

「機能性はもちろんですが、女性が口紅を塗るときの所作の美しさ、見栄えの美しさを考えて、鏡を内蔵したデザインを考案しました。そして、音。音をしっかり聞いてください。高級車がドアを閉じるときの音にこだわりぬいたように、口紅を塗り終わり、蓋を閉じる音までもが、美しくなくてはならないのです」

重厚感のある「かち」という波動に、耳を傾けるかすかな余裕が、今こそ必要なのかもしれません。41日に新発売となるキラキラのパヴェのケース<ストラス>は、写真のトパーズ オーラのほかにも黒、ピンク、ラベンダーの合計4色展開。春の日差しに反射して、とんでもない発光力! 気分高揚もばっちりです。お気に入りのリフィルを装着すれば、「ちょっとお化粧直しへ」と顔に添えればリフレクターにもなっちゃいますよ。なによりも「そのキラキラ、いったい何。なんなの?どこで買ったの?」と会話誘発ツールとしての圧倒的な「助太刀」力も、見逃せません。

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ルージュ ヴォリュプテ ロックシャイン 8、10 各¥4,730円(税込)/イヴ・サンローラン・ボーテ

夜空に輝く星に手を伸ばしたら、こんなに近くにありました。自分が☆になれる口紅がサンローランから誕生。星型のグリッター、ちゃんと底まで貫かれてますから。塗り心地が夢のようになめらかで、どこまでも滑っていく! というのも口紅って、普通は上から充填するのですが、このシリーズはパッケージの底からリキッド状で注入しているんですよ。マカデミアナッツなどオイルも豊富で、潤い感がまったく違います。声を大にして訴えたいのが、グリッターがプラスチック樹脂じゃない!という点。ユーカリ由来のセルロースが採用されているので、ジャリジャリしない。しなやかさとキラキラを兼ね備えていて、これぞ未来の口紅であります。

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リップ カラー 15 ワイルド ジンジャー¥6,600 (税込)/TOM FORD BEAUTY

クセになっているのが、トムの朱色。捺印するときのアレをスーパーウルトラモードにしたような色です。どんなにズンとしていても、家でひとりでも、ワンストロークでおしゃれに大変身できてしまう。特別な、燃えるようなオレンジです。

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SPステイ マットインク¥1,650<3月28日発売>/メイベリン

最後に、あの人気色がとうとう国内で発売のニュース。落ちないリップの大ベストセラー、SPステイ マットインクの70番。かなり主張のあるブラウントーンで、ワンストロークでこなれ顔。「70番、買ってきて」と複数の知人に頼まれて出張に出かけては、売り場でも大人気で1本しか購入できず、ここでいっちょ広い心で誰に譲ったものか…いや自分がまず入手しないでどうする…と迷った思い出が蘇ります。もう、大丈夫。328日に日本展開スタートです。90年代のスーパーモデル時代のあの雰囲気が、1本で本当に手に入ります!

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先端がトンガッていてエッジにジャストフィット。狙い定めてラインを描けます

こういう日々だからこそ、リップスティック。たとえ画面越しでのコミュニケーションでも、色と輝きが心と自信にもたらすパワーに、改めてはっとするのです。

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エディターIGARASHI

おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。

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