あきらめない夏 

ある日のオンライン打ち合わせ。画面からはみ出しそうなシンディ・ローパー的メイクアップで現れた猛者がいました。曰く「誰にも会わないし、この際はっちゃけた色で楽しんでいる」。スクリーンから放射状に広がるように、モノクロの日常にぱーっと色が付いたのがその瞬間。彩度の高い夏新色こそ今が出番、という事実に気づかせてくれたのが彼女でした。そういえば、パット・マグラスに取材したときのことばを思い出します。「メイクアップの色選びは深刻に考えすぎないほうがいい。失敗したと思ったら、拭き取ればいいだけじゃない」。

 というわけで元気が出る夏新色の話。5つの精鋭を紹介させてください。

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アルカミストツイストフォーアイ X01<限定色>¥3,500(税抜)/THREE

まずはゴールドパール配合の、ウコン色のリキッドアイシャドウ。アプリケーターで右、左とワイプしたあとに指でなじませます。で、10秒後に指の腹でスリスリすると、透明感をキープしながらパアッと黄金の輝きが倍増するんですよ! 温かみと辛みが共存したちょうどいいイエローは、眼差しをおしゃれ&プレイフルに演出してくれます。

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ルージュ アンリミテッド マット タンギーオレンジ ¥3,300(税抜)/shu uemura

オニツカタイガーがコスメティックになりました! ストライプが躍るスポーティなパッケージ、運動神経がよさそうなコラボレーション口紅の誕生です。色名はtangy orange。ぴりっとスパイスが効いたイメージですよね。妄想するなら、ターメリックがけのオレンジシロップって感じでしょうか。しっかりマットに彩る発色の良さもshuならでは。しかもこの限定シリーズ、香りがするんですよ。シトラスが弾けるトップノートが、気持ちを底上げしてくれます。

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ヴェルニ ロング トゥニュ 745 ¥3,200(税抜)/シャネル(6月5日発売)

オレンジ党はネイルにも。ラメのない搾りたてのコーラルオレンジは、スタイリングのアクセントに。在宅勤務の続くなか、自分の視線に入る指先を彩るのは、とっても大切。

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pedicure study(右から)6/pedi、5/pedi、4/pedi、2/pedi 各¥2,200(税抜)/uka

ukaからペディキュアカラーが発売。大地をイメージした力強いカラーは、右からインディゴブルー、サボテングリーン、マスタードイエロー、カッパー。手もととコンビカラーで選んだり、ランダムにあしらってもおしゃれです。

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パワークローム ルースアイピグメント 9140<限定>¥3,200(税抜)/NARS

最後にマルチに使える最強キラキラを。板状のメタリックピグメントは、触れるとフワっとしたルースなテクスチャー。量次第でキラキラ度合も自由自在、もう「ダイヤモンドふりかけ」と呼びたい。別のアイカラーに重ねてもよし、単品でハイライトに使うのもよし。オンラインの際に使うなら、画素数を鑑みて少々「のせすぎ」でも大丈夫です!

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人に会う機会は劇的に減りました。おめかししなくてはならない必要性も激減しました。それでも自分自身と、そして画面越しの誰かを「エンターテイン」させる力は、メイクアップにはあるのです。

エディターIGARASHIプロフィール画像
エディターIGARASHI

おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。

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