昨年買ったものにデジタル顕微鏡があります。頭皮や皮膚のキメやらを観察するのが、孤独なリモートワークのささやかな気晴らしになりました。これ、自分の中に未知の宇宙を見る感覚。クセになります。見ごたえ抜群なのが毛穴なのですが、まぁすごい。マスク生活のストレスや皮脂バランスの乱れから、小さな点々が前にも増して荒ぶるようになりました。私の場合、いちばん気になるのが鼻周辺。皮脂が酸化したと思われる、黒いポツポツ詰まりです。
毛穴ケアのスターは、やっぱりビタミンC。抗酸化力に加え、皮脂コントロールと炎症に働きかける作用に期待して、高機能エッセンスを導入しました。3種のビタミンCに、ターンオーバーを底上げするビタミンEがトッピング。鼻の頭に重ね付けすると、暴れん坊の皮脂がおとなしくなった実感が。
場所は移って、頬周り。この1年マスクを外すたび、頬の重力を感じるようになりました(涙)。会話量が圧倒的に激減して、顔の筋肉がしょんぼりしたことも原因のひとつではないかとにらんでいます。ティアドロップ、と書くと可愛い響きだけれど要するに下垂型の毛穴のことですよ。たるみから誘発される下垂毛穴に必要なのは、肌の弾力。ということで、これまた個人的に心から信頼しているレチノールプロダクトを採り入れました。弾力を司るエラスチンやコラーゲンに働きかけるビタミンA・レチノールを複数ハイブリッドさせた進化系美容液を夜のケアにプラス。じわじわとふっくら感を噛み締めています。
角栓アタックにはスックのスター毛穴クレンジング。濡れた肌にのせて、くるくる。厚みをキープできるので、上滑りせず、肌の上でなめらかに広がります。私は1分くらいマッサージ。進化した新作は、テクスチャーがより密着感あるものに変わりました。詰まった角栓や皮脂汚れは、やさしくリンスオフ。これ、角層の膨潤を起こさずに不要物を取り去るので、肌へ負担をかけずにケアできるところが気に入っています。強力な洗浄力がある洗顔料だと、その後かえって乾燥を引き起こしがちだけれど、これは違います。ベース基材に保湿力がある成分が配合されているので、水分量をキープしながら絡め取れる。そこがいいんです。
最後にメイクアップの毛穴落ちが気になるのなら、スムーサーで下地作りを入念に。限定・バター色のミネラルバームが、凹凸悩みをカバー。えっこんなにイエロー?って驚きますよね?大丈夫です。魔法のバターカラーが絶妙に毛穴ノイズを華麗にオフしてくれるんです。
夏に向かって、毛穴が手に負えなくなる前に。塩分や糖質過多、こってり食生活の見直しや、できるだけストレスの無い生活習慣を立て直すことも重要です。複合的な要因から巻き起こる大人の毛穴悩み。デジタル顕微鏡を覗いた先につるりんキメ素肌がひろがる日を夢見て、今日も唐揚げをぐっと我慢しながらケアに勤しむ私です。