「What's in my bag」企画、おなじみですよね。私のデイリーバッグの中身というと、12月に入って新たにモバイルし始めたモノがあります。
ミニブラシです。プロの圧倒的な支持を誇るフォーニヴァル社アルテスのもの。サイズは約14㎝、ほぼフラグメントケースと同じサイズです。
出先の身だしなみに「髪を梳かす」という新しいルーティンが加わりました。ツヤ出しはもちろんなのですが、ひとり鏡に向かい黙々とブラッシングという所作に、予想外の力があったんですよ。
それは気持ちのリセット、私なりのメディテーション。「なぜあんなこと言っちゃったのか…」などなど、会社のバスルーム己の行いを反省しながら新しい自分に生まれ変わる儀式が日中、意外な癒しをもたらしてくれました。心地よい刺激をもたらすホンモノ志向のブラシが、邪気のようなものを振るい落としながら、より良いマインドセットに導いてくれるんです。
きっかけは「在宅」のほうのヘアブラシを、職人のハンドメイドものに買い替えたことでした。1875年創業フォーニヴァル社のイジニスのクッションブラシは、贅沢だけれどそれだけのパフォーマンスに納得できる1本。訪問先のシンクまわりで、もしイジニスを見つけたら「分かってる…!」と思わず膝を打ってしまう、そんなシロモノです。
アルテスのお姉さんブランドが、イジニス。毛先をよーく見ると、天然の猪毛が微妙なグラデーションを描きながら植毛されています。
頭皮へのあたりをスムーズに、そして頭髪へのグリップ力を高める絶妙な職人技が、ここにこそ生かされているんですね。フォーニヴァル社は、フランス政府による無形文化財企業認証を受けている実力派企業なのですが、こういうところに絶大な差が出るのだなと納得。というのもこのブラシを使うようになってから、私の場合はここ数年悩んでいた抜け毛が減ったんです。目覚めたときの枕の周辺の抜け毛の量が、目に見えて少なくなったんですね。天然のケラチンのおかげか、ブラッシングを丁寧に行うようになったことで、毛先の乾燥も改善。以前は、頭皮はべたつき、毛先はパサパサ・・・という超「混合」ヘアだったのですが、ブラシのおかげで毛根の皮脂が毛先まで届くようになったのが、その理由と考えています。
ちなみにアルテスからは赤ちゃん用のブラシセットも展開。コーム&巾着袋とセットになっているので、ギフトにもおすすめです。
毎日使うものこそ、職人技に裏打ちされた「ホンモノ」を選びたい。それが、かけがえのない自分自身を、きちんとケアするきっかけになるからです。
新しい年も、心と身体のメンテナンスに役立つささやかなあれこれを美容天竺から発信するのでどうかご期待を! それでは皆さん、よいお年をお迎えください。