2021.04.28

プリティ・イン・ピンクのエルメス!

みんな!エルメスからチークがデビューしましたよ!

プリティ・イン・ピンクのエルメス!の画像_1

白いツヤツヤの蓋には、アイコンであるエクスリブリスが凸状に刻まれています。指の腹でなでると、すっとフィットして、とてつもなく心地よい。贅沢な感触です。エクスリブリスはここがセンターという目印なので、その側面に手を添えて蓋を開けると、ほらっ。

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表面をよく見てください。このエンボス、見覚えありますよね? そう、インスピレーションの源は、カレ。つまりハウスのシグニチャーでもある、シルクのスカーフです。

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チークブラシは、柄の部分のカラーブロックも可愛い。頬の曲線に沿うシルエットのブラシが、自然に色を頬に運びます。 ≪ローズ・エルメス パンソー ファー ア ジュ≫¥11,110/エルメスジャポン

パウダーとシルクの共通点があるとしたら、なんでしょう?それは、ともに繊細に輝き、しなやかであるということ。

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こちらの色はローズ・ポメット。ピンク色のチークボーンという名前ですね。健やかなオークルトーンのピーチピンク。イノセントな桃色です。 ≪ローズ・エルメス ファー ア ジュ プードル ソワユーズ≫ 32 ローズ・ポメット ¥9,020/エルメスジャポン

シルクツイルのうっとりするような波が、ブラッシュの表面にギャロップを刻むように駆けています。この陰影の美しさよ……。

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チークケース≪ポメット≫¥513,700/エルメスジャポン

そして、さすがエルメス。チークのデビューにちなんで、チーク専用のポシェットを創ってしまったという。

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チークがぴたりとはまる窪み。そして化粧筆もしくは口紅も反対側に収められます。これぞ粋。なんという粋でしょう……! 

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弾むような円形のポシェットを下げた人がおもむろに立ち止まり、もしくは公園のベンチにでも腰かけて、バッグを開けてチークケースを取り出す。そして、鏡を見ながらブラシで頬紅を差す仕草。場所はチュイルリー公園でしょうか。旅することが遠い今、そんなシーンを思い浮かべるだけで、ポメットをほんのりはたいた私の頬は、さらにぶわっとバラ色に染まるのです―。

「さすがエルメス」が、もうひとつ。このチークを手にすることがあったなら、ぜひとも目を閉じて、鼻を近づけてほしいんです。ほんの少し、イメージとしては茶葉数枚程度かもしれませんが、緑茶の芳香が仕込まれているんですよ。エルメスの「鼻」、クリスティーヌ・ナジェル大先生が、また良い仕事をしてしまいました。

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≪ローズ・エルメス ローズ ア レーヴル≫30 ローズ デテ¥8,030/エルメスジャポン 

ピンク、すなわちローズ・エルメスシリーズには、リップバームも登場しています。皆さん、エルメスの美し過ぎるバッグのひとつ、≪コンスタンス≫を、ご存じですよね? 私自身、ずっとずっと憧れていて、いつかはほしいと夢見ているのですが、あの素材はヴォ―・バトラーというレザーなのです。いつまでもなでていたい、つややかで品のある手触り、そのなめらかさに着想して生まれたのが、このバーム。例えるのなら上質のバターみたい。ミツロウのように、温かさに触れたときにさらっと溶け出す、独特の質感です。染めるというより、本来の自然な血色を引き立てるようなナチュラル志向。「夏のバラ」という名前のピンクは、イノセントでみずみずしい唇を蘇らせてくれます。

ごくごく自然なティントリップなので、ギフトにも絶対に大活躍。どんな人にも喜ばれそう。

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エルメスといえば、あなたはどんな色を思い浮かべるでしょう。オレンジ?タン? ピンクは意外かもしれませんよね。でもこんなにしっくりくるから不思議です。理由は、色彩の旅の出発点がエルメスのシルクだから。ハウスを彩るさまざまなメチエの点と点がつながって、新しいピンクの世界の扉がこの春、開きます。

エディターIGARASHIプロフィール画像
エディターIGARASHI

おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。

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