ゴールドVSシルバーだったら、迷わず金を選ぶクチです。シルバーのほうが、ある意味ハデな印象をもっています。ゴールドは、いわば光ってるベージュ。奥ゆかしさやシックな魅力があると思うんですよね。
2021年。前年に続き忍び寄る何かに怯え続けた1年も、ようやく10月になってほんの少し、希望の光を感じています。油断大敵、でもここらでちょっとはキラッとしたい。ギラギラではなく、透明感のある輝きがほしい。つまりそれは、エルメスのプードル オルフェーヴルが体現する光のこと。
1923年にエミール・エルメスがデザインした蔵書票(エクスリブリス)が刻まれた、世にも美しいプレスドパウダー。ご覧ください、エンボスだけでも圧倒的な眼福力。四輪馬車と従者、そしてHの刻印に、エルメスのブティックに迷い込んだような陶酔感を覚えます。
01の色名は「パーマブラス」。エルメスのアクセサリーや、バッグのパーツでも馴染みのある淡いトーンのゴールド真鍮が、そのままパウダーになったようなイメージ。頬骨のCゾーンや鼻柱のハイライトのみならず、まぶたや、目頭に光を差すのも自由自在。ブラウンのアイシャドウでまぶたを彩ったのちに、センター部分だけこのパウダーをオンすれば、上品な立体感がかないます。透過性のある淡いゴールドなので、過剰にピカピカしたり肌浮きしません。 光るベージュとして気負いなくまとえる限定プレスドパウダー、争奪戦になること間違いなし。
プラスオンで活躍できるゴールドといえば、こちらも外せません。ディオールのトップコート。
どんなネイルカラーにも重ねて、光のトッピングを演出。微細の偏光パールたっぷりで、柔らかで品のある光を放ちます。
ゲランの殿堂「メテオリット」からもキラキラが誕生。ゴールド、ローズ、ホワイト、ピンクベージュのパールが、ブレンドされてバラ色の表情を届けます。ピンクを内包したような、まろやかなゴールドのヴェールが思いのまま!
最後にちっちゃなキラキラ6人組を。長年愛してやまないNARSの「オーガズム」シリーズが、この11月はミニアイシャドーセットになってリリースされます。「オーガズム」トーンの左下メタリックゴールデンピンクも使えるけれど、そのお隣、下段センターのスパークリングイリデッセントコッパーがいい仕事するんです! 例えるならベージュの天の川。華やかさを振りまきながら、眼差しをホリデー仕様にグレードアップしてくれます。
ゴールドが苦手、という人にこそ手に取ってほしい。ホリデーの高揚感を約束する「きらきらベージュ」究極の4選でした。