お布団に滑り込む60分前からそれは始まります。翌朝のための先行投資は、薄桃色のおめかしトリオ。
なんだと思います? こう見えてシャンプーなんですよ。石鹸じゃなくて、固形シャンプー。頭からシャワーを豪快に浴びたあとに、シャンプーが切れていることに気付きやむを得ずそこにある固形石鹸でゴリゴリ洗った経験、ありませんか? 私はあります。キッシキシの仕上がりにゲンナリ、はしょっちゅう。だからきっと、固形シャンプーと聞いて躊躇したあなた! 大丈夫です。
石鹸成分は配合されていません。手のひらでモチモチに泡立ててから、時には直接、髪になじませています。シャンプーの成分を濃縮しているので、洗いあがりはしなやか。植物由来の成分を採用していて、天然のエッセンシャルオイルの香りづけも爽やかです。写真の左のピンクのバーはケール葉エキス配合。髪のハリ・コシに働きかけます。
じゃあコンディショナーはどうするのよ?って思いますよね。右のブルーのパッケージの白いバーがソレなんです。シャンプー後、濡れた毛束を手に取り、直接塗布。このバー、水に濡らすと白く溶け出すので、塗り込みはそれほど大変ではありません。そのあとスカルプをモミモミとマッサージしながら、お湯ですすぎ流します。
洗いあがりの髪もそうですが、何が爽快か。それは「私のシャンプーはプラスチックフリーなんですよ!」とお風呂から世界に向かってシャウトできる点なんですよ。外箱だって資源ごみに出せるリサイクル可能な紙だし、100gのバーひとつで約60回洗髪ができる。実にリキッドシャンプーよりも1.5~2.5倍は多く髪を洗える計算だそうです。地球を慈しみ、自分も慈しめる―ささやかなサステイナブル習慣が、心を晴れやかにしてくれるんです。
お風呂から上がったら毛穴ケアです。マイクロスコープを購入し、リモートの合間に自分の肌を観察するのが趣味になってから、真剣に毛穴退治に取り組むようになりました。
お風呂から上がっていの一番に手をのばすのは、炭酸ガスパックで美容玄人をうならせた新進気鋭ブランド、エカトのピンクのボトルです。このセラム、スター成分はビタミンC。信頼と安心のビタミンC! たったスポイト1回分のセラムが、毛穴&たるみにガツンと良い仕事、するんですよ。ビタミンCのパフォーマンスを本気で引き出す独自のフォーミュラの底力か、毛穴悩みはかなーり改善されました。というわけで、もたついた顔の下半身ケアにもせっせと使い続けています。マルチタスクの引き締め先行型美容液は、肌の土台が揺らぎがちなおとなの救世主。
そして睡眠前の新しい嗜み、それが唇のセラム。あらゆる人類におすすめしたい名作が今週、発売してしまうんです。ディオール アディクト リップ マキシマイザーといえば、鉄板ギフトとしても有名ですよね。2007年の発売以来、30秒に1本売れているという殿堂プランパーの、リップ美容液版が誕生します。マキシマイザーとどう違うか? まず粘度が違います。マキシマイザーのリッチな厚みはなく、クリーミーでさらりとしていて仕上がりはトランスペアレント。塗布のストレスはまったくなく、マローエキスが唇をやさしくモイスチャー。自然由来のヒアルロン酸が保湿をキープする一方で、配合成分のペプチドも、唇をもっちり、ぷっくりとした印象に導きます。
マスクの中で疲れ切った唇のオーラが、このセラムのワンストロークでぐんぐん、そうぐんぐんと蘇ります。昼間に出くわしてしまったイヤーな記憶だって、シュワッと忘れさせてくれるほのかなミントの香りも好印象。
自分のご機嫌は、夜明けまでに自分で整える。おかげで目覚めたての最近の私は、気分上々です。