寒さも乾燥も、暮らしの制限も続く2月です。気持ちにエンジンをかけるなら、メイクアップに太陽の色を差し込むのがいちばん。旬のビタミンカラーは、黄みがほどよく効いたフレッシュオレンジで決定。この色、いちばん寒い季節の心にも「効く」んです。
まずはボディを10秒ほどじっと見てみてください。エルメスの限定色は、パッケージからも元気がもらえる特別なアイテムなんです。鮮やかな黄緑に、モネの「睡蓮」の水面のようなグレイッシュブルーの組み合わせ。くすんだ中間色と蛍光系のポップなカラーのコントラストをまとったオブジェの美しさに、はっと気持ちが覚醒します。
蓋を開けると、みずみずしいオレンジが顔をのぞかせます。ルージュ・エルメスには、ポイントとラウンドフォルムがあるのを知っていますか?マットやサテンの質感によってシルエットを区別しているんですね。今回はマットと同じポイント型ではあるものの、テクスチャーはみずみずしいブリヤンタイプです。色名はオランジュ・カピュシーヌ、キンレンカの花の色を映した活力あふれるオレンジ。カピュシーヌといえばエルメスのレザーグッズにも多用されるおなじみの色ですが、唇にのせるとミルキーピンクを帯びた橙色が、とろけるように色づきます。オレンジボックスを体現した定番色オランジュ・ボワットよりも、繊細な印象。太陽のシロップをリップに宿したようなピュアな表情に!
口もとのオレンジにシンクロする透明感あふれる眼差しを演出するなら、コスメデコルテのぷにぷにカラーを。触れるとふんわり指の腹を押し返すようなアイグロウに、ミカン色が登場しました。キラキラまたたく細かなパールが配されていて、濡れ感と同時に視線に光を集めます。透明感あるオレンジが、気持ちを上品に底上げ。
ミルキーなくすみ感は、春のカラートレンドのひとつ。アイカラーにも絶妙な「白濁」系がお目見えしています。見事なカラーパレットに仕上がったのがヴィセ リシェの新作アイライナー。パステルミルキーだけれどしっかり発色する、今までにはない個性派のワンポイントを視線のエッジに効かせたいときに。なかでもダスティなOR280は、アンティークベージュオレンジの余韻をぴぴっと残す印象的なライン使いに大活躍。
あご先にもほんの少し、効かせたい色を「出張」させることで、表情全体に統一感が出ることに最近気づきました。アイカラー、フェイスカラーとマルチに使えるRMKのスティックカラーは、素の血色を透けさせるシマーな発色が唯一無二。
リモートワーク中の、「ちょっとそこまで」の際に最近はまっているのがテラコッタオレンジのリップティント。ベージュのあんばいがちょうど良く、鏡無しのワンストロークでも「元気な人」マジックを約束してくれるんですよ。健康的なマインドセットへのスイッチアイテムとして、玄関に常駐させています。
信頼できるオレンジアイテムと一緒に。自分の心を整えながら、1日1日を大切に過ごす2月です。