新しい日々がやってきたらソウルへの旅を。そう決めているひとりです。韓国が遠い今、東京でも買えるあれこれを試す日々。そのなかでスタメンの座を勝ち取ったマイベスト３を紹介させてください。
伊勢丹新宿店本館1階に韓国コスメティックスのセレクトコーナーが出来たのをご存じですか？ Yep’s by SEEDS MARKETで発見したのがDintoのアイシャドウパレット。このブランド、発想の下敷きが文学で、こちらのパレットには「ゼルダ・フィッツジェラルド」という名前が付いています。すてき。
ゼルダといえばスコット・フィッツジェラルドの妻であり、時代のフラッパー・ガールですが、現存する写真はモノクロなので彼女の美しさを色にしたわけではありません。優れた作家であったゼルダの知性と奥深い魅力が、6色のブラウン～ベージュで再解釈されているんですね。
特にこの中でいちばんダークな、角のモカ色が使えます。目のキワの雰囲気ある影色に使えるほか、アイブロウにもノーズシャドーにも万能に活躍。ブラー、つまりぼかし効果ありのコレクションとうたっているだけあって、誰でもどんな季節でも、ムードある影色を眼差しに演出できます。早速、マイ・タイムレスアイシャドウにランクイン。
2年前までは、雪花秀のジンセン成分のスキンケアをまとめ買いしていました。自分の肌にはジンセンがとても合うようで、成分表にオタネニンジンなどの表記を見つけると秒で反応する体質です。最近は成分でぐいっと来るのがナイアシンアミド。目の周りやほうれい線の影が気になるもので、シワに働きかけるというナイアシンアミドがどれだけ入っているか、思わず成分表を凝視してしまいます。成分表リサーチの旅で出合ったのが魔女工場のガラクトミー ナイアシン エッセンス。
魔女になりたいわけではないですが、名前の強さにも心奪われましたね。フォーミュラのほとんど97％は発酵成分のガラクトミセス発酵ろ過水、ナイアシンアミドは２％という構成。さらりと水のように素肌にのびるので、ブースター美容液としてリピートしています。1本使い切り、現在2本目なのですが毛穴が少しだけ気にならなくなりました。使用後の翌朝の、つるぴかした手触りが病みつきになっています。通販で購入。
最後にアーティストブランドのアプリケーター式コンシーラー。カバー力が高いのはいや、密閉感が高いのはいやとか言ってきましたが、そんなわがままに追いつかないくらいクマが本格的に強く、濃くなってまいりました。いまどきの「ファンシーラー」、かなり試しましたが、こんなにむっちりした弾力性があるリキッドは、初めてです。
カバー力、かなり高いです。アプリケーターでほんの少しだけ塗布して、ファンデーションブラシでなじませるとあら不思議。しっかり影を飛ばしてくれるのに、白浮き知らず。むっちりしたテクスチャーで、肌にしっかり密着し、夕方までよれません。薄付き至上主義だった私の固定観念を変えてくれた逸品です。マスク生活で目周りのポイントベースメイクの需要が高まった今、モバイル力にすぐれたマイコンシーラーは必ずもっていたいもの。こちらも伊勢丹1階のYep’s by SEEDS MARKETで出会いました。
おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。
