「なんで洗顔?」。最初にこの製品に出合った時は、正直そう思いました。新ブランド「セラリー」を手掛けた松井里加さんはSPURでもお馴染みのメイクアップ アーティスト。だから、オリジナルの化粧品を作ったと聞いた時、当然メイクアップ アイテムだと思い込んでいたんです。
でも、松井さんの話を聞いて納得。「プロのメイクテクニックがなくたって、毎日の積み重ねで、個々のきらめきを引き出すことはできる!」そんな思いを、誰でも使える形に落とし込んだのがこのクレンジングラインとのこと。さすが、メイクアップでひとりひとりの個性を輝かせ、内なる美しさを引き出すアーティスト・松井さんらしいなぁ。そういうところが好きなのよね。
特にこの洗顔料ですよ。「絶対リピートしたい! する!」と、世界の中心で叫びたいクオリティ。まず香りね。クラリセージやイランイランのほんのりとした甘さに始まり、ウッディ系の深く、落ち着く香りへ。アロマが強すぎず、ふわりと穏やかで、そのさじ加減も素晴らしい。「オツカレサマ、今日も頑張ったね。ゆっくり休んで、明日も自分のペースで楽しくがんばろうね」と言ってもらっている、そんな感じ。連休明けフルスロットルの肌と心に沁みます。
これで泡パックをするのにハマっているのですが、1回で肌の透明感が増して、ワントーン明るく! 血行を促進する働きのあるハーブ・大和当帰や、汚れを引き出す海塩のおかげでしょうか。ノズルをプシュッと押すと泡が出てくるフォームタイプなので、テクスチャーは柔らかめ。この感触も優しいんですよねー。それでいて、なかなかヘタらない。顔にのせたまま体を洗ってもダラダラと流れてこないくらいは泡が持続します。
洗いあがりは潤いたっぷりでキメが整うので、ツルピカというよりは、内から上品に光を放つようなサラスベの肌に。そのおかげで、特に言及されてはいませんが、毛穴も目立たなくなるんです。
クレンジングはクリームタイプとジェルタイプの2種類。クリームタイプは、乾いた肌にくるくるすると、メイクと馴染んでふっと軽くなり、オイル状に変化する瞬間が快感。しっかりめのメイクもきちんと落ちます。
ジェルタイプの洗い上がりはさっぱりしっとり。W洗顔不要だから、ドロドロに疲れて帰った日のクイッククレンジングにもぴったりです。ジトジト汗ばむこれからの季節にも活躍しそう。
スキンケアの大切さを謳いながらも、ちょっとサボりたい気持ちも汲んでくれているかのようなこのラインナップ。ありがたや! 誤解のないように補足しておきますと、松井さんとのお友達バイアスを差し引いても、大好きです。