リピートしているのが、「M.A. Je suis le plus grand」。直訳すれば、「いちばん背が高いのは私」になりますが、噛み砕いて「最高の自分」。M.A.というのは、アイコンのイニシャルですが、誰なのかは明るみにしていません。朝倉未来さんではなさそうです。ドルセーはそれぞれのネーミングも意味深で、店頭では商品を試しながら一体これは誰をイメージした香水なのか?妄想が止まらなくなるんです。
主役はアンブロクサンと、Iso E Superという合成香料。パリのコレットでリピ買いし、長年愛用していたMolecule 01はIso E Superのシングルノートという衝撃的な処方でした。慣れ親しんでいた下地があるので「M.A. 最高の自分」に出合った瞬間、古い友人に再会したような心地よさを覚えたものです。でも、アイリスやバイオレットの花々が控えめに花開き、ホワイトムスクがキラキラした余韻を残してくれるぶんだけ、こちらのオードパルファムのほうが甘く、爽やかな色気がある。ああ、もう本当に好き。