春はあけぼの。このルナソルのパレットを見たときに、枕草子を思い出しました。左の2色、“むらさきだちたる雲”な感じだなー、なんて。我が家から“山ぎは”は見えませんが、明け方の空が綺麗な季節ですね。
春新色は、ラベンダーやピンクみを帯びた、パーリーでいて自然を彷彿とさせるアイシャドウが気になります。明け方の空や雲みたいに、あいまいで揺らぎのある、繊細な色。中でもぎゅっと心を掴まれたのが、ルナソル アイカラーレーション EX28。目もとにのせると、左上のカラーはほんのりラベンダーを感じるパールホワイト、左下の色は淡いラベンダーです。どれもルナソル史上一番?(体感です)かと思われる、薄付きで透け感のある発色なので、ふんわりやさしい表情に。
右上のオレンジも白みを帯びていて、これまた優しく肌に馴染みます。通常なら締め色の立ち位置にある右下のブラウンも、締めない、(いい意味で)締まらない。ほんのりとした影色。これをまぶた全体に広げても、程よい立体感が出ていい感じ。とにかく、パレット全体からやさしさが溢れ出ているのです。
5つの質感からなる、名品揃いのアディクション ザ アイシャドウも、角度によって印象が変わる、揺らぎ発色なパールやスパークルが気分です。濡れ艶感が絶妙な、大人っぽいピンクベージュの031P、ブルーパールがクールな印象に仕立てるモーヴブラウンの033P。単色でも、重ねても、あっという間にモードな眼差しに。
少しボケててすいません。スウォッチ一番上のクリアベージュの中に大小の赤やゴールドのラメがきらめく103SPは、まぶた中央にちょこんとのせると、どんよりした顔色も途端に明るく!
自然の美しさをパレットで表現するといえば、スックさん。春の限定色、シグニチャー カラー アイズ 13は、絶対現物を見て、試してほしい! 粉体が秀逸で、ラメやパールに透明感があり、肌にピタッと密着して落ちにくいので、左上のキラッキラなピンクのラメも大人っぽく、上品です。
アクセントになるパレット右下のワインレッドは、肌にのせると見た目よりもパール感控えめ。最近は、パレット左上のカラーをまぶた全体に、右下をアイライン代わりに目の際に、というキラキラW使いがマイブームです。大人でも無理して若造りしている風にならない、スックのアイシャドウだからこそできる技。ちなみに、パレット右上、左下のマットカラーは薄づきで軽やかで使いやすい。色と質感、発色の仕方のバランスが絶妙なのです。
繊細で、心地よく、曖昧な揺らぎカラーのやさしさを借りて、心穏やかに。本格的な春が待ち遠しいですね。
おまけ。我が家のリビングから見た明け方の空。徹夜のご褒美かな。