今なら「いや、待て待て待て。なんで!? 何もかも自分と全然違うよね? 落ち着いて!」と冷静に考えられますが、20代の頃はメイクアップもファッションも、リンダ・エヴァンジェリスタ、シンディ・クロフォード、ナオミ・キャンベルが教科書だと思っていました。私のせいではない。だって、そういう時代だったから。隣のインフルエンサーをお手本にするみたいなノリで、誰もがスーパーモデルに倣っていたわけですよ。
人気マットリップが大幅アップデート
もちろん、リップはM·A·C。華やかなフューシャピンクに慣れきった唇に、マットなベージュを塗るという(当時は)斬新な表現方法で、「媚びないカッコよさ」という新しい価値観を教えてくれたのが、スーパーモデルとM·A·Cでした。
まるで唇で人生観をも語るような。そんなM·A·C伝説のリップスティックが、ブランド創立40周年を迎える今年、リニューアルします。
マットなのに乾燥しない!
「M·A·Cのマットリップって色と発色は文句なしなんだけど、正直、乾燥がちょっと気になるのよね……」と思っているそこの貴方。安心してください。乾きません。リニューアルするマキシマル シルキー マット リップスティック、最大の進化ポイントは乾燥知らずのオイル in マット処方。唇にスルスルーっとバームのように伸びて、引っかかりなし。このスムースな塗り心地がくせになる!
おすすめカラー3選
しかも、塗った後はピタッと唇に密着し、フォギーで優しい仕上がりも、鮮やかな発色もそのまま持続。食事をした後も、ティントリップばりに落ちません!
カラーも豊富で、ナチュラル、ピンク、レッド、オレンジの4つにカテゴライズされている定番24色+限定色のブラック、計25色。新色だけでなく、「チリ」をはじめ、リニューアル前の人気色も残っています。
鮮やかなレッドや、かわいくなりすぎないピンクも素敵なのですが、個人的にデイリーに使いやすそうだなと感じたのは、やっぱりベージュ〜ブラウン系のラインアップ。ほんのり赤みを感じる色が多いので、ベージュ〜ブラウンでも顔色が悪く見えません。しかも頑張りすぎない「こなれモード感」が、今の時代の気分にあっている。さすがM·A·C!
「マラケシュ」は小顔効果も!?
ワタクシのイチオシは「マラケシュ」。ほんのりオレンジみのあるブラウンです。マットブラウンほど尖ってないし、オレンジほど天真爛漫すぎない。どよんとした顔色&もたつく輪郭をピッと引き締めてくれるような印象で、ちょっとした小顔効果も!?(個人の感想です)。 そこはかとなく品の良さもあり、洋服次第でモードにも、ビジネスシーンにも使える!
「ウォームテディ」はM·A·Cらしいおしゃれヌード。現物はこの画像よりもっと赤み控えめのベージュです。これは唇の色によって発色がだいぶ変わりそうな気がしますが、唇にあまり赤みのない私の場合はグレージュっぽい仕上がりに。
「マル イット トゥ ザ マックス」は、キュートさも備えたダーティなピーチ。これ、“毎日メイク”にめちゃくちゃ使えます。ヌードベージュの中に、ピーチの愛らしさ、ヘルシーさも微かに感じられる、なんとも魅力的な色。ワンストロークで軽く塗り、ティッシュオフしてから同系色のリップライナーでオーバーリップぎみにリップラインをとると、顔が一気に今風にアップデートされます。
セレブリティやアーティストたちに愛され、メイクアップトレンドを牽引してきたM·A·C。新マットリップでどんな新しい伝説が生まれるのか、再びこの目で確かめたい!