一日中眺めていたいくらい鳥が好き。子供の頃は探鳥会にもよく出かけました。この季節はメジロですね。梅や桜をついばむ小さな姿の愛らしさ。目を取り囲む白のトリミングと、うぐいす色のグラデーションのコントラストも美しく(ちなみに春告鳥、とも呼ばれるうぐいすはグレーです)、初春の青空に爽やかに映えるんです。近所の梅まつりでつがいと遭遇したのは連休の話。
愛鳥家も大喜びの「味変」チューニングリップ
リップモンスターの4月の色を繰り出したとき「メジロだ!」ってつぶやきましたよね。ご覧ください、ピュアな新葉が芽吹くような萌黄色を。メジロとオソロになれるのは嬉しいけれど、唇がコケみたいになっちゃうの? そんな心配は無用です。
くすんだオークルニュアンスを加えてくれるチューニングリップです。マゼンタレッドの赤口紅にプラスしたら、旬のくすみオレンジに化けて感激。リップモンスターの独自処方であるロングラスティング力も見逃せません。リップ表面から蒸発する水分を、密着ジェルレイヤーにチェンジさせる、あのテクノロジーです。色のもちをグーンと底上げしてくれるので、1本持っていて損のない新色。ギフトにもいい。色のインパクトに会話が弾むこと間違いなし。
久々にヨアソビしてみる? 夜のための口紅です
夜中の2時。あなたは何していますか? 私は確実に布団人間ですね。でも、シャネルの新作口紅に出会ったときに、ああ久々に夜遊びしてみたいって思ったんですよ。
まずパッケージがいい。ホワイトのボディに、黒のアウトライン。なんて潔く精錬なデザイン。不思議な懐かしさを手繰り寄せたら、21年の限定「ファクトリー 5 コレクシオン」のシャネル N°5 ロー オードゥ トワレット ミニ ツィスト&スプレイと似ていることを発見。ただし今回はルージュ アリュールなので、蓋部分はクリックタイプ。すっきりシームレスになっています。
名前は「ルージュ アリュール ヴェルヴェット ニュイ ブランシュ」。つまり白夜、もしくは眠らない夜、という意味。ヴェルヴェットシリーズなので、ルミナスマットな質感がロングラスティング。
画期的なのがシェードです。0時に始まり、1時間ごとに朝の7時までの8色展開。
黄褐色に染まった0時のレッドに始まり、夜が深まるにつれ明度はパワーアップ。2時は鮮やかなタンジェリンレッドになり、華やかさのピークを迎えます。4時はムードたっぷりのココアブラウンとなり、夜明けの朝7時はピュアなベビーピンクに。色が移ろうストーリーだけで、さまざまなシーンが脳内を駆け巡りませんか?
なにも時間通りに塗るルールはありません。夜だけがもつ特別な魔法を自由にまとって、ムードを楽しむ。ナイトアウトが苦手な人でも、その気分だけ唇から体感できてしまう特別なリップシリーズは、限定展開です。
ここまでスキンケア効果を搭載した口紅、あったかしら?素唇を育む宝石リップ
美容液のようにとろけるテクスチャー。そして宝石に着想を得たカラーシェードを誇る最高にリュクスなルージュが誕生します。
独自の「リップエンパワリング処方」の開発にどれだけの時間を費やしたと思いますか? なんと7年。試作品は300以上。資生堂の矜持がここに凝縮されています。渾身のプレステージリップスティックの秘密は脳血流の測定を研究し、塗布中に感じていることを可視化までしたこだわりぶり。そもそも皮脂剤などでピンと唇を張らせる原料を用いると、唇はとてもよく動く部分なので違和感や乾燥感をもたらしてしまうのです。そこに潤いをオイルが抱え込む作用に着目。うるうるのリッチな感触を可能にしました。また唇表面での水分量の分布も可視化してリサーチ。水分を定量分布させることに成功し、均一化をかなえたのです。
なにがすごいって、まとうごとに唇がゲンキになるんです。1週間連用してみて、ふっくらした自分の素の唇に驚きました。年齢を重ねるごとにハリとみずみずしさを失う素唇の悩みに、真正面に立ち向かったその気概に拍手。ハリを改善して、立体的なツヤだけでなく、濃密な色を際立たせてくれる夢のような新製品なんです。お値段設定に納得の、満足感。
唇には皮脂腺も汗腺もありません。だから皮脂膜もできないし、ターンオーバーも3~4日とサイクルが速く、角層は未発達になりがち。加齢で失われるボリュームも、ぼやける輪郭も悩みのタネでした。数々の難題を解決すべく、クレ・ド・ポーが着目したのが、エーゲ海の島から採集したラケシスエキス。線維芽細胞の増殖効果が期待できる成分です。1週間でハリが蘇り、キメが整うだけでなく、乾燥がかなり気にならなくなりました。
「味変」色から、映画のワンシーンを想起させるドラマな「時間軸」口紅、そしてスキンケア効果を誇る最高峰ルージュ。春の私的ベスト3リップスティックのご紹介でした。
この春、口紅業界は激戦です!