去年以上の酷暑になるのか、ドキドキしているGW明けの水曜日です。真夏の太陽に負けないアイメイクアップはどんな色を選ぶべきか?
私の結論は、彩度はほどほどでOK。冒険心が25%増しぐらいのカラーパレットが、ちょうどいい。その25%は「キラキラ」ですが、押しつけがましさのない、透け感のある輝きでないと。おとなにはそれが最適解だと思っています。
「大人だってキラキラしたい」なら、アディクションのパール&スパークルがちょうどいい
本心では、ほどほどに輝いていたいわけですよ。ぎらぎら、ではなくキラッくらいの。常時発光、ではなくふと横顔になったとき、うつむいたときに透明感のあるキラリがいい。しかも表面的に上塗りした「面」の輝きではなく、奥行きがあればもっといい。
そのすべてのわがままをかなえるのが、アディクションの夏の限定パレットです。
思い起こせば、アディクションの4色パレット、かならずマットな色が仕込まれていたんですよね。今回は違います。4色ともキラキラです。硬質な輝きを放つ華やかなスパークルテクスチャーが2色、そしてしっとりつややかに瞬くパールテクスチャーが2色。上段の2色が前者で、下段2色が後者なのですが、私のお気に入りは右下のツヤツヤグレージュ。すっと知的な眼差しに誰でもなれてしまうシックなグレイッシュベージュです。
大人のキラキラに注意報が発令するのは「粉飛び」。まぶたから粉が荒ぶり、頬までキラキラが飛び散る悲劇には陥らないのが、アディクションの粉体処方の賜物なのです。粉をオイルでコーティングしたスキンメルトテクノロジーにより、肌にぴたーっと溶け込むようになじんで、よれません。
声を大にして「美しい!」と絶賛したいのが、特別なパッケージ。奥行きと揺らめきを感じさせる天面は、貝をイメージしています。夏のテーマ「アウト オブ ユア シェル」という夢いっぱいの海辺のシーンをそのままパッケージに映しました。
フタを開ければ、夕陽の光に染まった海のような4色のカラーパレットがお目見え。カンカン照りの昼間の太陽ではなく夕暮れどきの光をとらえた、その視座も素敵だと思うのです。
パレットの名前は「アメジストの海」。そういえば子供の頃に海水浴に通った庄内の海も、泳ぎ疲れた夕方はアメジスト色に染まってたわ……なんて、センチメンタルな気分も運ぶ本命アイパレットのお話でした。
きらめくウィステリアとマンダリンの邂逅がちょうどいい
ルナソルの夏限定パレットも揺らめくような美まぶたを約束。私のスターシェードは、左上のハイライトカラー。角度によって偏光する、複雑で繊細なパールには神秘的な青みが配合されていて、世にも涼やかな眼差しに!
偏光にきらめくラベンダーに、シアーなマンダリンオレンジをマッチング。まぶた全体に右上の桜色を敷いたら、アイホールには左下のオイルリッチなマンダリンを。目のキワはトーンオントーンで、右下と左上のラベンダーを重ねて光に奥行きをもたせても実にきれい。
マンダリン×きらきらラベンダーは、華やかさと上品さの塩梅も絶妙で、おすすめです。
レモン&サンゴの差し色がちょうどいい
クリエイティブディレクターのピーター・フィリップスが描いたのは、南仏リビエラ。地中海のサンセットの情景が透けて見えてくるような限定のサンク クルールです。
3色のブラウン系カラーは、タイムレスな馴染み色。右上のオレンジコッパ―には微細なゴールディパールが散りばめられていて、視線を伏せたときの陰影がシックで美しい。右下のブラウンにはアンバーのアンダートーンがおしゃれです。左下の暖かなブロンズは下まぶたのキワの影にもおすすめ。
そして、センターのコーラルと左上のイエロー。茶目っ気のある遊び心を品よく、さりげなく効かせるのが、さすがピーター。地中海沿岸のレモンや珊瑚がパレットの中でプレイフルに躍動しています。この2色、目頭のキワにポイントでONしても可愛いし、まぶたにさっとワンストロークすれば品よく明るい「味変」効果が。
いずれも海辺から着想を得たアイパレット。勝利の理由は、水面の光や、みずみずしく繊細な輝きを見事に再解釈し、上品な発色に導いた点ですね。
今年の夏は「透けキラ」で脱マンネリを!