困ったときのミニサイズコスメ、ベスト３。旅行シーズンは小粒ちゃんに頼って間違いなし
ミニサイズに弱い体質です。自分の図体がジャンボだからでしょうか、きゅっと縮めた佇まいにときめきます。第二に、モバイルできる利便性。出張が多い仕事柄、荷造りに収まりの良い小容量のパッケージ、助かります。そして、長いお付き合いには「お試し期間」が肝心。スキンケアや香水との「ハジメマシテ」には、自分との相性をはかるために、ミニ版を選んで正解です。
不測の肌トラブルに、アンダー800円の実力派クリーム3連単！
シチリアから届いたオーガニックブランド、アルジタル。予測不能に出現する吹き出ものや、部分的な乾燥に打ちかつ秘策として、いつだって大活躍！
とくにピンクのエキナセア。もう、大好き。心から信頼してます。寝不足が続いたり、ホルモンバランスが崩れると眉間やアゴに吹き出物がむりっと盛り上がってくるのですが、そんなとき迷わず出動させるのがエキナセア。
ネイティブアメリカンが大自然の知見を活かし、重用してきチカラたという魔法の植物がエキナセア。抗炎症に期待でき、免疫力の向上に働きかけるチカラが注ぎ込まれたこのクリーム、自宅にはもちろんレギュラーサイズが常駐。持ち歩けるミニチューブがあったらいいなと常々切望していたら、なんと普通に売っていた（笑）。
しかもこの4月、サトウキビの精製プロセスから発生する搾りかすを無駄なく利用したエコ素材「パガスペーパー」を日本限定パッケージに採用。環境にやさしい配慮、素敵です.。
黄色のカモミールはうっかり紫外線ダメージを受けてしまったあとの肌ケアに。
黄緑のニアウリは、敏感に傾いた肌がかぶれた際の応急ケアに。私は洋服のタグや下着かぶれで炎症を起こしたときに塗布しています。これからの季節は汗かぶれ！ 真夏出勤の滝汗修行のあとは、ハンドタオルで拭いてからニアウリでケア。汗疹予防のお守りに欠かせないほか、デリケートゾーンにも使えます。
各10mlのコンパクトサイズ。
ケータイと並べるとこのくらい。カモミールクリームだけちょっとノッポです。
ロジェ・ヴィヴィエのちびっこがま口にもらくらくイン。
1日だって離れたくない。だから限定ミニボトルを旅先までも
炭酸サーバー泡の最新技術を搭載して無双。去年のマイベスト炭酸コスメにぶっちぎりで輝いた、ソフィーナiPの進化版ベースケアセラム。私の肌悩みはひとつじゃないんですよ。複数ぎちぎちに同居している肌悩みに、複合的に取り組んでくれる毛穴の1/20サイズの炭酸泡、洗顔後にひとつ投入すればOK！という安心感があります。つまり、365日、1日だって欠かせないステップなんです。長期出張でも、トランクには必ず土台美容液のボトルがありました。
90ｇのレギュラーサイズとはまた別の、25日間使用を想定したトライアルの55ｇサイズがあるのを知っていましたか？ 数量限定で発売中なのですが、まだベースケアセラムを触ったことのない人はもちろん、レギュラーユーザーも手に入れたほうがいい！ 3000円を切る価格設定で、旅先でも肌のコンディションを担保できるなんて。
炭酸分子と炭酸イオンの黄金バランスを突き止めたのが、現行版の偉業。製剤に含まれる炭酸分子が肌に浸透して炭酸濃度が下がるとどうなるか。そのバトンを受け継いだ炭酸イオンが、次々に炭酸分子へと姿を変え、浸透への働きかけをキープ。美味しい生ビールをしゅわしゅわと注ぎ続けるサーバーのような仕事ぶりにちなんで、「炭酸サーバー」という新定義が生まれました。炭酸ガスが肌の血流量に絶え間なく働きかけることにより、素肌はほんのりバラ色へ。旅先で疲労した肌へも、トライアルサイズのサーバー缶が寄り添っていれば大丈夫！
昼と夜の間に。初めてのクルジャンは、35mlの限定プチボトルで
最後にフレグランス。出張先に香水は必ず携帯します。なぜか。旅先のホテルの部屋の状況が予測できない、これに尽きますね。自分自身だけじゃなく、寝室、洗面所も含めて香り環境も整えたい。だから、普段使っている香りのミニボトルは荷造りにはマストです。
クルジャンの朝と夜。前者は、ムスキーシトラス。ワンプッシュすると、秋の朝イチのパリコレのショーを思い出します。眠い目をこすりながら、その日いちばん早いショーに向かう道すがら、やはり薄手のコートをまとったパリ市民に交じりながら歩く記憶がふわりと蘇る。静かな喧噪と、ぴりっとした空気が漂う街の情景が、透明なボトルには閉じ込められているのです。青灰色のトタン屋根を映したようなキャップも雰囲気たっぷり。
新しい1日の始まりを祝福するオレンジブロッサムやラベンダーのフレッシュな高揚感と、ムスキーなラストノートの対比がおしゃれなんですよね。フィルメニッヒ社による成分アンブロクサンの香りが個人的にモダンで好きなのですが、この配合成分も、かなり饒舌に際立ちます。尖った透明感がクセになる、素敵な香りです。
朝のアンサーソングでもあるのが、パリの宵の香りグランソワール。琥珀色のジュースと、ゴールドのキャップがウッディアンバーの香調を演出します。やわらかであたたかなアンバー色のカシミアのように、シスタスラブダナムが体を包み、シナモンリーフがスパイスを加えながらラストのベンゾインとバニラアコードへと駆け抜ける。陽光が西日に傾いたら、グランソワールで香りの着替えを。
モバイルに、トライアルに、パッキングに。ミニサイズと上手に付き合って、快適なビューティライフを！
おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。
