【クレ・ド・ポー ボーテ】ル・セラムⅡたった3滴ですみずみまで潤う、QOL底上げ美容液

爆速で潤い感を担保する、導入美容液

この上品なパッケージからも伝わる通り、約3万円の価格には若干ひよってしまいますが、お値段以上の潤い体験をできるということをはじめに明記しておきます。ル・セラムⅡは洗顔後の肌に使う、いわゆる導入美容液。乾いた肌へ一発目に入れるのに、もはやこれだけで保湿完了しても良い？というくらい、たった3滴で肌にみずみずしさを与えてくれる優れものです。

リニューアル背景に迫りますと、クレ・ド・ポー ボーテの40年以上にも渡る、独自の皮膚科学研究から「肌の知性」に着目して開発されたアイテム。「肌の知性」とはなんぞや？ って感じですが、これは資生堂が研究を続ける中で見出した、肌は脳と同じように自ら考えて情報を処理する能力があるという、「ブレインスキン理論」から生まれたもの。それを元に更なる研究を重ね、2019年には肌自体がいい刺激と悪い刺激を自分で見極められる、という結論に辿り着いたのですが、これこそが「肌の知性」の正体。この能力に着目することによって、独自開発されたスキンイルミネイターが、ル・セラムの礎になっています。

新成分「ラディアントリリーコンセントレート」

長らく支えてきたスキンイルミネイターから進化し、今回のリニューアルで新配合されたのが、「ラディアントリリーコンセントレート」。約3500年前から美しい姿を現代まで引き継いでいる、マドンナリリーから抽出した独自成分です。このマドンナリリーは最古種のユリと言われていて、人類がもっとも古くから栽培してきたとされている希少花。原種に近い状態で残っている花だからこそ、資生堂の研究者たちは生育環境にもこだわり、フランス ロゼーヌのセヴァンヌ地方で栽培されたものだけを採用しています。

また、抽出方法へのこだわりもひとしお。マイクロウェーブ処方を採用し、マイクロ波をマドンナリリーへ当てて、細胞壁を破壊することで成分を抽出。超高純度のエキスにグリセリンを合わせることで、ラディアントリリーコンセントレートという新成分を完成させたというプロセスなんです。

まあものすごく長くなりましたけど、とにかく長年の研究成果の賜物なんですよ。本当にこだわり抜いて作られているだけであって、使用実感も効果実感も申し分ないです。

みちっと潤う、不思議なテクスチャー

実際に手に出してみると、まるで水のような無色透明のテクスチャーのため一見さらっと物足りなさそうに見えますが、いい意味で予想を裏切ってくるのがル・セラムⅡのすごいところ。

さらっとしていると見せかけて、顔に広げるとしっかりととろみがあり、つけただけで肌がみちっと潤う。潤いの表現として、「ふっくら」とか「もっちり」とかいろいろあるけれど、「みっちり」というのが今回のセラムにはぴったりな気がしています。

しっかりと隅々まで潤してくれるセラムは、もちろん後からのせるスキンケアたちの邪魔をしないので付け心地も使い心地も最高です。

ノズルは取り外せるようになっており、なくなったら詰め替え用ボトルと交換することができるのも今どき。少し前までは珍しかったですが、最近は詰め替え用を採用しているブランドが多いのも嬉しいところです。

晩夏から初冬までの肌を整えて！

今季も大型の美容液が数多く揃っていて、一点投入するならどれにするか悩んでしまうところ。ル・セラムⅡは個人的に、季節の変わり目で揺らぎやすい時に使ってもトラブルが少ないので、リピ買い必至。

夏枯れ肌にも、揺らぎやすい秋にも、本格的に乾燥する冬にも、心強い味方になってくれる1本として、マストで手に入れるべきアイテムです。