愛ある大人のお買い物 #深夜のこっそり話 #1052

T JAPAN」最新号(2018/9/25発行)に、メイクアップアーティストのRUMIKOさんのインタビュー記事が掲載されていますが、これが個人的にとても興味深かったです。詳しい内容はここでは控えますが、深く共感したのが彼女のこの言葉。

愛されること、好かれることばかりを望む生き方ではなく、愛すること、愛を育てることを目指したい。生き物と暮らしてから、愛すること、世の中のすべてを大切にしたいという思いが大きくなった

子育てに奮闘する今、これがストンと心に落ちました。まだひとりでは何もできない0歳児と毎日向き合うには、とにかく全力で愛してあげるしかない。それが大変な時もある(むしろそっちの方が多い)けれど、我が子に対して純粋なやさしさをもつことで、自分の心も満たされていく感覚が確かにあります。今はそんな境地ゆえ、「愛ある人こそ美しい」という新たな価値観をメイクアップ・ブランドに込めるRUMIKOさんは、やっぱりモードでかっこいい女性だなと記事を読みながら惚れ惚れしたのでした。

RUMIKOさんのような影響力はないにせよ、自分も何かしらの形で社会に貢献したいという思いが芽生えてきた今日この頃。まずは自分にとって一番身近な場所である、地元の京都に目を向けることから始めました。

前回の帰省中に偶然出合った写真のポーチ。二条城の近くにある古い町家の窓際にそれらは並んでいました。「サリュ」というNPO法人が運営しているショップで、心の病をもつ女性たちがそこに集まり、ポーチやアクセサリーなどのオリジナル商品を手作りして販売しています。

家庭内暴力や幼少期のトラウマなど、さまざまな理由で苦しんできた女性たちが安心して過ごせる居場所となっていて、さらにはものづくりを通して社会との繋がりを持つこともできる。このポーチとの出合いが、目に見えない「精神障害」について理解を深めるきっかけとなってくれました。

それに何がすごいって、商品のクオリティが高いんですよ。ポーチの縫製はとてもしっかりしているし、生地はビニールコーティングされていて汚れがつきにくい。色やサイズ展開も豊富なので、オムツ入れや通帳入れ、ハンコ入れと用途別に揃えられるのも嬉しい。しかも値段は写真の一番大きいもので¥1,250とかなりお手頃! いいお買い物ってまさにこういうことなんだなと、いつもより温かい満足感がありました。

ほんの小さな貢献だけど、他者を思いやる行動をとると自分もすがすがしい気持ちになれますね。これからも自分なりの「エシカル消費」を心がけようと思いながら、今夜もひとり、スマホ片手に欲しいものリサーチは続きます……。

エディターHAYASHIプロフィール画像
エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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