日本ではさほど積極的に行くわけでもないのに、海外ではなぜか行ってしまう場所ってありません? 私の場合は博物館、教会、そして植物園。先週、早めの夏休みで訪れたロンドンでも、連れが「絶対、好きだと思うよ」と熱烈に推す可愛い植物園に連れて行ってもらいました。
チェルシーの住宅街にある「Chelsea Physic Garden(チェルシー薬草園)」は、レンガの壁に囲まれていて、外から見るとそこに植物園があるとはわからないような、控えめな佇まい。ここの面白いところは、薬草園というだけあって、薬はもちろん、化粧品や食用など、人に有用な植物が目的別や原産地域別に配置されているところ。観賞用の花が色とりどりに咲く植物園と比べると、正直見た目は地味。興味がない人にとっては、全く盛り上がれないかもしれないのですが、私的にはかなりツボりました。
職業柄、特にフレグランスやスキンケア、ハーブのコーナーは興味津々。「あのフレグランスに使われているの、これか!」「スキンケアによく配合されているビタミンE 豊富なやつね!」と、知ってはいたけど初めてみる植物たちを前に、静かに熱狂。また、布やコットンのコーナーにはヘンプが普通に植えられていたり、疾患別に区分けされた薬草コーナーでは、精神疾患に使われる「触るな危険」的な有毒植物が、子供でも触れられる場所に何の囲いもなく堂々と植えられていたり。と、そこはかとなくロックなところも、愛おしい。きめ細かに設置されている説明文がもし日本語だったなら、炎天下に3時間は粘りそうな勢いでしたが、幸か不幸か語学力が足りず、全説明を読むのは途中で挫折。小1時間で周り終えました。英文科卒なんですけどね……。もっと英語ができればもっと楽しめたのに!と、性懲りも無く「旅先あるある」を噛みしめる夜です。Chelsea Physic Garden
ビューティ担当。バレエとサーフィンと南国が好きです。紫外線と上手に付き合うことが永遠の課題。メイクでひとの表情が、ぱっ!と明るく、笑顔になる瞬間が大好物です。