さて、私が「深夜のこっそり話」で最初に寄稿した記事を覚えてくださっている方は、どれほどいるでしょうか。タイトルは「きれいなおにいさんは、好きですか」。中学生の頃からフルメイクで通学していた、私の実体験に基づいたエピソードです。嬉しいことにこの記事、かなりの反響があり、実生活で「あのコラムに出てくる男の子って誰?」と聞かれることも。今まで、ひっそりと社会の隙間で生きてきた私ですが、メンズビューティへの関心が高まっていることを実感し、心から嬉しくなった次第です。
さて、そんなメンズビューティを、力強く後押ししてくれるニュースが飛び込んできました。大事なことなので、括弧付きでお伝えします。「シャネルから初めてのメンズコスメが登場します」。
このトピックを小耳に挟んだのは先週のこと。すぐさまツイッターに投稿したところ、「発売はいつか?」、「値段は?」、「女性向けと何が違うの?」とコメントが止まらず、3日程度通知をオフにするほどの反響でした。
シャネルから、初となるメンズ向けコスメ登場とな。ラインナップはファンデーション、リップクリーム、アイブローペンシルの3種。メンズビューティー先進国の韓国では来月から先行販売、国内ではオンラインで11月、一部の実店舗では来年1月から発売とのこと。気!に!な!る!! pic.twitter.com/GX2I3tjZx4
— Shunsuke (@ShunsukeOkabe) August 20, 2018
そんなリアクションを見て、放置しておくわけにはいかない。ということで、編集部の協力のもと、試してきました。シャネルのメンズコスメ。ラインナップは、ファンデーション、アイブロー、リップバームの3種。中でもファンデーションは、通常日本ではなかなかお目にかかれないディープシェイドを含む4色展開で、メンズユーザーの指向を的確に捉えているのが印象的です。
気になる使用感はというと、女性向けのファンデーションで手慣れている人(がどれだけいるかは謎ですが)には少し物足りないくらいのライトなテクスチャー。日焼け止めの容量で全体に伸ばすと、ほどよくマットな仕上がりに。女性向けのファンデーションだとどうしても重くなる、もしくはライトすぎてすぐに浮いてくる、なんてジレンマを軽やかにクリアしてくれます。共感してもらえるか分かりませんが、雑誌のメンズモデルってこんな肌の質感だよね、と錯覚するような仕上がりが叶います。
メンズビューティー界の真打ちとも言えるこれらですが、国内での発売は少し先のこと。今年11月のオンライン先行販売を経て、来年1月を目処に一部の店頭で置かれるようです。それまで待てない、なんて人にこっそり耳打ちすると、韓国では9月から先行で展開しているとのこと。メイクビギナーは慣れるまでに時間がかかるので、早めにトライするのが吉です。