2019.06.09

はじめての霊視体験 #深夜のこっそり話 #1110

ある日友人とお茶していたら、「あなた、占いとか信じるタイプ?」と唐突に投げかけられました。まったく予期せぬ質問だったので、純粋に「う〜ん、どうでしょう〜」としか返せなかった私。聞けば、彼女の知り合いに霊能者がいるから、興味があれば会ってみないか、というオカルティックなお誘いだったのです。

霊能者と聞いて、まず私の頭の中をよぎったのは宜保愛子さん。なんてったって、かつての心霊ブームのパイオニア的存在でしたから。当時は学校でモノマネしてる男子いたよなぁ……。ちょっとノスタルジーに浸るも、怖がりの私にとって心霊はもっとも苦手なたぐいのモノ。それに、誰かに相談するほどの悩みもなかったので、今回は丁重にお断りしようと思いました。

ところがそのとき、心の奥底で「ちょ、待てよ」と言ってる自分の声が聞こえたんです。“令和の宜保愛子”と話しができるなんて、またとない機会やも。そう考え直した私は、思い切って会ってみることにしました。

去る6月の火曜日。令和の宜保さん(呼称)と、都内の喫茶店で待ち合わせをしました。顔も知らなけりゃ目印もないのに、どうやって見つければいいんだろう。一抹の不安を抱きつつ指定された店の前に着くと、ちょうど宜保さんからメールが! 「地下のソファ席におります。テーブルの上にノートを置いています」とのこと。

しどろもどろになりながら階段を降りていくと、奥の方にソファ席を発見。そこにはなんと、目をこすりたくなるほど綺麗で今っぽい女性が座っていたのです! 私が勝手に持っていた宜保さんのイメージとは180度違う、実にスタイリッシュな方でした。彼女の明るく柔らかな笑みに、それまでの緊張がスルスルとときほぐれていきます。しかも、気さくで話しやすい。<霊能者=不気味>という陳腐な固定観念が一瞬にして吹き飛んだのでした。

私たちは、それから2時間近く話しをました。彼女の心霊体験が、まぁ怖いんだけど面白くて! 笑いの絶えない楽しいひとときでした。もちろん霊視もしていただき、彼女が私を通して“視えた”ことを教えてくださいました。

初めて霊視を体験した率直な感想は、なんとも言えないものでしたね(笑)。一部あたってるっちゃあたってるような気もしたけど、将来のことを言われると反発的な気持ちになる瞬間もありました。

彼女との話しの中で一番興味深かったのがオーラ診断。通常、人は複数色のオーラの層をまとっており、見える人にはそれが見えるんだとか。ちなみに私の場合、一番外側がシルバー、次に紫……と様々な色が重なっているらしい。そして彼女いわく、仕事のときはシルバーのものを身につけるといい、とのこと。なんだかよくわからないけど、自分のラッキーカラーを見つけられたような気がして嬉しくなりました。

帰りみち、さっそく文房具店に立ち寄りシルバーのノートを購入。ここ数年はジュエリーもゴールド一辺倒だし、久々にシルバーを取り入れてみようかしら…。そう思い始めた途端、スマホ片手にヒートアップ。結局、オンラインショッピングに魂を抜かれた夜なのでした。

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エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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