正直に言います。
ガールズスケーターへの道は、すでに挫折していることを……。以前、この記事を書いたあとも深夜練を続けていたのですが、一向に上達する気配もなく(やっぱり両足をボードの上にのせられない! )、無念のリタイアとなりました。
そんな私に、次なるスポーツブームがやってまいりました。今回の挫折経験に学び、次は観戦専門です。このタイミングだと、ラグビーだと思いませんか? 思いますよね? もちろんラグビーにも一瞬、心が奪われましたが、違います。
正解は、競技自転車。ツール・ド・フランス、みなさんも一度は耳にしたことがあると思います。毎年7月にフランスとその周辺国を舞台にして行われる自転車のロードレースです。21のステージに分かれており、休息日の2日を入れた23日間の戦い。1日200km走るステージもあり、男気あふれるロードレースが繰り広げられています。最終ステージのパリは、シャンゼリゼ通りを駆け抜けていく選手を応援しようと毎年、街全体がお祭りムードです。私は以前、たまたま出張と最終ステージの日程が重なり、苦い思いをしたことがあります。メトロの運休、交通規制があるなんて知らず、身動きがとれないくらいの人だかりにただただ埋もれ、予定していた仕事が全然終わらなかった! 最初の出合いこそよくなかったものの、以来、ツール・ド・フランスは気になるイベントに。
そんなイベントを、日本でも観戦できることを知ったのは2年前。ツール・ド・フランスの名を冠し、雰囲気をそのまま再現した自転車競技イベントが、2013年からさいたま市で行われているのです。その名も「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」。クリテリウムとは周回するレースの方式で、ここが本場との違い。同じ場所にいると一瞬しか見ることができないフランスのものと違って、選手が周回するクリテリウムは、同じ場所にいながら何回も何回も目の前を通る選手とレースを楽しむことができます。選手も2019年ツール・ド・フランス総合優勝のエガン・ベルナル選手や山岳賞のロメン・バルデ選手など、豪華メンバーが来日。さらにすごいのは、ツール・ド・フランスの運営チームがそのまま日本にやってきているので、看板や先導車に乗るスタッフが公認のものだということ。私的には、正直、選手よりも運営チームのスタッフの方がイケメンぞろいな気がしていて、つい先導車のクルーに手を振り続ける自分が……。(しかも、彼らは手を振り返してくれたり、親指を立ててグッ! ってしてくれたりする!)今年は、自転車ロードレースの熱狂的なファンで、ツール・ド・フランスでも名物おじさんとして知られている(通称「悪魔おじさん」)、ディーター・ゼンフトさんもデビルの定番コスチュームで来日していて、歓喜! メインレースでは、新城幸也選手が日本人で初めて優勝を果たし、今年は特に盛り上がっている印象でした。
W杯開催で、日本で一気にメジャースポーツへとおどり出たラグビー。ロードレースも同じようにますます盛り上がってほしいと願う今日この頃です。私はあくまでも、鑑賞スポーツとして楽しむことにしようと決めています。(エディターYONEKURA)
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