外気温とリップカラーの明度は比例すると勝手に思い込んでまして、冬になるとディープな色がつけたくなります。今年はブラウンリップにハマった人も多いのではないでしょうか(エディターTARUIも買い占めてました)。私も冬物のコートをおろしたあたりから、もっぱら口元を茶系に仕上げています。
すいません、いかにもブラウンリップを使いこなしているかのような、大人の余裕を垣間見せる書き方をしてしまいましたが、白状するとまったくの初心者です。ただでさえくすんだ顔色が余計に悪く見えそうという偏見をずっと捨てられずにいました。ですが2019年はブラウン系の新色が次々と発売され、バリエーションはかなり豊富に。これなら自分に似合う色が見つかるのではと、ここにきてようやくハードルが下がりました。
地道にカウンターでのタッチアップを繰り返すこと約1か月。ついに出合った運命のブラウンリップがSHIROの「ジンジャーリップスティック」9108番(ヴィンテージブラウン)です。BAさんによると、つい最近まで品切れしていた人気色とのこと。
色味はまるでチョコレートのようなダークブラウン。口元だけデーモン閣下になりやしないかと不安でしたが、唇にのせてみるとあら不思議。デビル感はもちろん違和感がないどころか、肌なじみがすごくいいではありませんか!
落ち着いたトーンが知的な印象を与え、ぐっとしまりのある表情になります。それでいてほどよく抜け感も出るのがブラウン系の優秀ポイント。このリップひとつで一気におしゃれ顔に! 「お客様がつけるとほんのり赤みが出て綺麗ですね」というBAさんの後押しもあって、すんなりと購入に至りました。
もうひとつ決め手となったのは、塗り心地の素晴らしさ。ひと塗りでもしっかり発色するし、セミマットな質感だけどなめらかで伸びがいいんです。名前に「ジンジャー」とあるようにショウガ根茎エキスが含まれていて、唇の縦じわを防ぐ効果も。ほのかに広がるショウガの香りも爽快です。自然由来の香りはSHIROならでは。
それにしても、ブラウンリップがこんなに使えるなんて。もっと早くからいろいろ試すべきでした。各ブランドのカウンターを巡って実感しましたが、カラーバリエーションの豊富さには目を見張るものがありました。すでに仲間を増やしたくてソワソワ。師走とともに心がいちだんと慌ただしくなっています。
生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。