新生PATOUに、ひと目惚れ! #深夜のこっそり話 #1253

普段、「衝動買い」ってほとんどしないんです。そんな私が、久々に「気がついたらショッピングバッグをぶら下げていました。てへへ」状態に陥ったのがつい先日のこと。前から気になっていたブランドのポップアップへ「ちょっと見るだけだから」と足を運んだところ、あまりの可愛さにため息・トキメキ。あれこれ試着し丁寧な接客を受けた結果、その状態になりました。

そのブランドとは、新生PATOU(パトゥ)。創立から100年経つ老舗ブランドですが、アパレル部門はしばらく活動しておらず、昨年再開が発表されてからその時を待ち望んでいました。というのも、アーティスティック・ディレクターにギョーム・アンリが就任したから! カルヴェンやニナ・リッチのディレクターを務めてきた彼が生み出す、大人の乙女心をくすぐるキュートなクリエイションに惚れ込んでいましたので、パトゥを指揮すると知ったときは、「待ってました!」と叫んだほどです。

ポップアップでひと目惚れして購入したのは、影まで美しいギピュールレースが特徴のトップス。胸元の小さなスモッキングは飾りとしてだけではなく、フロントのシルエットをふんわりとさせる役目を担っています。首元を飾るリボンや大きめのパフスリーブなど、可愛らしいディテールもポイントですが、ハリ感のあるコットンで仕立てられているので、ガーリーになりすぎず大人の女性でもカジュアルに着こなせます。鏡を見た瞬間に大人の乙女心をくすぐられ、購入を即決。

そして、ちょっとしたサプライズにも惚れました。ルック写真とQRコードが記載されたリーフレットが服一着ずつに付いていて、QRコードを読み取ると手入れの仕方や生地の詳細が公式サイト上で確認できるんです! 2020年に始まるブランドらしく、素材や生産方法、アトリエの中まで、サステイナブルやトレーサビリティを“自然に”意識しているなぁという印象。サイトには着用しているモデルの名前と身長も書かれていて、なんだか親近感がわく演出も。こうした細部へのこだわりに、こちらのインタビュー記事で語られているような、彼が目指す“フレンドリーなメゾン”をみた気がします。

今回のお買い物は、そのつもりがなかったのに思わず買ってしまった、まさに「衝動買い」。でも決して理由のない消費ではありません。心が動かされたのは、そのモノや背景にそれほどの魅力があったから。この「衝動」を肯定してあげることで、買ったものに対する愛着も増すと信じています。自分を肯定してあげる「衝動買い」を、これからも大切にしていきます。(エディターSATOH)

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