桃愛がつまったケーキです #深夜のこっそり話 #1298

ある日SNSにどんぶらこと流れてきた桃は、千代田区神田淡路町生まれのもの。調べてみると、老舗の近江屋洋菓子店の桃ケーキで、その可愛さは衝撃的。まるまる桃を1個使ったものなのです。試作に何年も手間をかけたそうで、良い桃が入手できた日のみに販売するそう。チャンスをねらって、先日行った「ひとりっぷ」初のインスタライブを祝いたく、朝一に電話をしてみたところ、「本日は入荷予定がありません」という返事でした。「しかたない! どうしようかな……」とあきらめかけたその時に、「先ほどは申し訳ありませんでした。本日ご用意できます」と折り返しお電話いただき、声も心もはずみました。「なんて親切なの、近江屋さん!」、ありがとうございます。

さて実食となり、「中はどうなっているのだろう?」と恐る恐る桃ケーキにナイフを入れると、中からはカスタードがトロンと出てきます。まずはフォークで口に運んでみました。「んまぃ!!」。その場のスタッフで「んまぃ」の合唱です。味は見た目そのもの、桃のいいところどり。桃の素材のよさが存分に引き出され、近江屋さんと桃の生産者さんに感謝です。この桃ケーキにはつくられた方の桃愛と優しさを感じます。

近江屋洋菓子店さんのプロを感じるすごさは、素材の桃選びの厳しさはもちろん、手を加える線引き。素材のよさを存分に引き出して、素材に手を加えすぎていないところ。これよく言われますが、なかなかできないものです。世界的に有名な現代アートのペインターも「どこで筆を止めるかが重要で、描きすぎないようにするのが難しい」とインタビューで話されていますが、まさにそんな具合です。

桃のまわりを薄い膜のゼリー、ナパージュが覆っていて、中にはカスタードがつめられています。そのカスタードも少々で、本来の桃の甘さとの調整を図るのは大変だったのではと思います。プロってすごい。色々とやれたであろうところを引き算して手を加えるのを最小限にした、その決断。旬の今しか味わえない、桃特有のほどよい柔らかさとみずみずしく優しい甘さを持つ、ザ・日本の桃の美味しさを生かした桃ケーキ、可愛さ含めてあっばれです! 

フリーツゼリーもいいですね!

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エディターTARUI

気づいたらメガネやサングラスを集めてました。しかし、何年か寝かせてからかけるという癖あり。ひとりっぷ®修行中。セレブやK-POPを語りがち。

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