「もはや香水」なHOROのヘアオイル #深夜のこっそり話 #1549

2年ほど前から通い続けている「FLEURI」というヘアサロン。いつもお世話になっているオーナーのSAKIEさんがずば抜けた技術力とセンスの持ち主で、行くたびに満足度が更新されています。たとえば「今の髪型に飽きたから雰囲気をガラッと変えたい!」「おまかせするのでいい感じに!」などといった、もし逆の立場だったら絶対テンパるだろうなと思う無謀なオーダーもすんなりと受け入れてくださり、なおかつ「こういうのはどうですか?」とご提案いただくイメージがものすごくツボだったりするんです。仕上がりを見て「思ってたんとちがう……」とがっかりすることもなく、丁寧かつスピーディな施術の合間に、しんどくならない程度に気の利いた会話も挟んでくださる、その器用さにも毎回脱帽しています。決して威圧感のない、いい意味で力の抜けた接客がいつも心地よくて。なんというか、ものすごくバランス感覚に優れた方なのだろうなと勝手に思っています。

HOROのヘアオイル¥
HOROのDE STRESS OIL¥3,850(税込)。ヘアサロン「FLEURI」をはじめ、「GIGINA」や「jkpt store」でも取扱い中。

スタイリングはもちろん人間性も含めてファンのSAKIEさんが、このたびご自身のヘアケアブランドを立ち上げられました。その名も「HORO」。「香水感覚で楽しむヘアケア」というコンセプトのもと、シアバターとオイルの2ラインナップが展開されています。最近地味にオイル系アイテムを集めている私は、迷わず後者を購入しました。フタを開けるとすかさず立ち昇るいい香りに没頭し、洗面所でしばし思考停止。酸化に強いコメヌカ油がベースに使われており、オイル特有のにおいがほとんどしないからでしょうか、香りに淀みがなく「キレのよさ」を感じます。2種類の香りのうち私がチョイスした「LOREN」は、深みのあるウッディノートにムスクやアンバーが混ざり合う、色っぽい芳香。その甘さと瑞々しさに心を奪われながらも、ラストにほんのり鼻腔をかすめるスパイシーな裏切りがなんともオツ。昔ロンドンの地下鉄で隣り合わせた素敵な女性の香りをふと思い出して、そのときの記憶が走馬灯のように甦りました。

さらりとしたテクスチャーで肌なじみがいい。
さらりとしたテクスチャーで肌なじみがいい。

コメヌカ油以外に、メドウフォーム油やアルガンオイル、オリーブ果実油など、軽いテクスチャーで肌との親和性の高い成分も含まれているので、顔の保湿に使えるほど肌なじみがいいのもポイント。地肌や髪をベタつかせることなく、毛先までしっかりとうるおいます。私はお風呂上がりに髪全体に揉み込んだあと、手に残ったオイルを顔にもつけています。ただそれをやると顔面からものすごくいい香りがするので、もっとさりげなく香りを楽しみたい方はデコルテや手首まわりにつけることをオススメします。ちょっと感情を揺さぶられるような叙情的な香りでありながら、重くなりすぎないスムースな使用感でケア効果も期待できる秀作。このオイルを使い始めてから毎晩幸せな気持ちで眠りにつけるので、1日の締めくくりに欠かせない存在となっています。

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エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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