子どもが生まれて、めっきり履く機会が減ってしまったのがハイヒールとロングブーツです。未就学児の息子2人は別々の園に通っているため、平日の朝夕のダブル送迎は我が家のビッグイベント。下の子はまだ目が離せないので、抱っこしたままでもスムースに脱ぎ履きできる靴でないと苦戦します。しかも送った後で仕事に直行、もしくは現場からお迎えへ直行する日は履き替えるタイミングがなく、結果的に仕事で履ける靴も限られてしまうのが現状。レディなパンプスやタフなレースアップブーツが欲しいなあと思いつつも、もう少し子どもたちが成長するまで我慢、我慢……と自分に言い聞かせています。
先日、夏に活躍したサンダルをそろそろ仕舞おうと靴棚を整理していたら、「そういえばこんなの持ってたっけ!」と思うくらい遠い昔に買ったクラークス オリジナルズのシューズと再会しました。しかも履き古された感じはまったくなく、目立ったキズや汚れもほとんどなし。今でも十分履ける状態で、棚からぼたもち的に現れてくれたのです! 真っ当に歳を重ねながら生きていると、それなりにいいことってあるもんですね~。ここ数年はボリュームのあるローファーやハイテクスニーカーが足もとの主役だったので、すっかりその存在を忘れてしまっていたのですが、90sリバイバルの今、改めてこのワラビーを彷彿させるデザインが新鮮に感じられます。
このたび私が再会したのは、名作ワラビーから派生した「ナタリー」というモデル。足をやさしく包み込むモカシンのアッパーはそのままに、ローカットのスマートなルックスが印象的です。学生時代ならベージュのスエードのワラビー一択だったかもしれませんが、大人になった今の自分にはシックなブラックレザーのナタリーさんがちょうどいい塩梅。程よくカジュアルダウンさせる肉厚クレープソールもポイントで、その快適さはスニーカー以上といっても過言ではありません。履き口がやわらかいので足入れしやすく、保育園の送迎にも最適。長年愛されているものにはやっぱりワケがあるんだなと再認識しました。