映画(&ドラマ)鑑賞が日常の一部です。日々、様々な作品をウォッチしていますが、実は、昔からラブコメが苦手でした。そんなある日、長い旅路のお供をKindleで探してこちらの本と出合ったことをきっかけに克服。今では、ハマりにハマっていて、ラブコメを観ることが多忙な日常のなかでの“癒やし”となっています。
私に、ラブコメの世界への扉を開いてくれたのは、コラムニストのジェーン・スーさんと音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんの共著『新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない』です。12のテーマごとに選ばれたラブコメ映画34本を、おふたりが独特の視点で語る対談エッセイ集です。
インパクトのある本のタイトルを裏切ることなく、12のテーマもユニーク。「人の数だけ愛のかたちは存在するのよ」、「いくつになっても恋に落ちる気力体力を見習いたい」など、永遠かつリアルな題材に興味津々。で、早速、iPad mini にダウンロード。目次を一通り見て、ラブコメビギナーである私は、第5章「やっぱり観ておきたい! 永年愛され続ける王道作品」のなかで、「普遍的なテーマ“男女の間に友情は成立するのか”について」という括りで取り上げられていた『恋人たちの予感』についてのレビューが気になり、読み始めました。
ラジオパーソナリティとしても活躍される、ジェーンさんと高橋さん。おふたりの対談は、まるで“読むラジオ”といいますか、心地よいリズムですっと頭にはいってくる。作品の持つムードや立ち位置を、それぞれ独特の表現で言語化してくれるので、とにかくわかりやすいのがツボ。作品へのリスペクトと愛が、面白おかしく、そして優しく伝わってきます。ですので、レビューを読み終えてすぐに、上述の『恋人たちの予感』をオンデマンド視聴してしまいました。そして、また本に戻りおさらい。何なら、レビューサイトでみんなのあーでもないこーでもないといった感想もチェック。ひとつの作品を深掘りするその一連の流れがとても楽しくて、4時間弱あった移動時間もあっという間に過ぎていきます。
食べること、カラダを動かすこと、旅することが大好物のアクティブ派。その反動か、ワードローブは甘め嗜好。花柄アイテム&ワンピースがクローゼットを占拠しています。