端境期の服選び、難しくないですか？ セールも一段落し、春夏の新作が店頭に並び始めて気持ちは完全にそっちに向いているのに、現実はまだまだ寒いんですよね。ペラペラの服なんて着られたもんじゃない。しかも10年に一度の最強寒波まで襲ってきている状態ですから、まだ当分、着こなしは真冬仕様。と、いうわけで、引き続きベーシックニットの出番です。退屈なニットはもういやだ、でもあったかいし使える、でもいやだ……！ そんなジレンマを抱えながらも、つい手にとってしまうのがアクネ ストゥディオのこちら。
モヘアとウールをブレンドしたクルーネックセーターです。毎年出ている定番アイテムで、気がつけばけっこう“色ち買い”していました。７、８年前にブラック、３年前にグレー、そして去年の秋に買ったのがこのやわらかなベージュです。モヘアって毛が抜けやすかったり、ちょっとモテを狙っている感もあったりして（その考え自体が古いでしょうか？）そんなに好きじゃないのですが、アクネのセーターは例外。程よく肉厚でシャギー過ぎない質感がちょうどいいのか、体のラインを拾わないリラクシングなシルエットのおかげなのか、着たときの心地よさが違うんです。保温性抜群で、ボトムに何を合わせてもしっくりくる汎用性も素晴らしく、「迷ったらこれ！」的な存在。めちゃめちゃ助けられています。
シンプルに１枚で着るのはもちろん、最近はとにかく寒いので、インに派手めのセカンドスキントップスを仕込んでいます。袖をまくって、見せる面積を調整したり、インナーの柄を変えてみたり、工夫次第でバリエーションも広がります。あれ？ そういえば週３で着ているのに、なんだか新鮮。これぞ、ベーシックニットの強みですよね！ 「まだまだ飽きさせませんよ」と、ニットが優しく語りかけてくるよう。退屈だなんて言ってスミマセン。最強寒波もスタイリッシュに乗り越えられそうな気がしています。
生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。
