2023.08.13

5年かけて出合った理想のトートバッグは、仏ブランドの【FANE】でした #深夜のこっそり話 #1793

仕事にも、ちょっとしたお出かけにも使える、スタイリッシュで実用的なトートバッグがほしい。この5年くらいでしょうか、とにかくずっと探し続けてきました。ほんとはもっと早く見つけたかったのですが、なかなか運命的な出合いがなかったんですよ。かれこれ15年近く愛用しているセリーヌのカバに使い慣れすぎてしまったというのもあり、それを上回るものを見つけられずにいました。ですがこのたび、やっっっと新メンバーを迎え入れることができました。

フランス発の新鋭バッグブランド

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インターナショナルギャラリー ビームスで購入した、FANE(フェイン)の「LISSE」トートバッグ(¥140,800)。

出合いは突然に、インターナショナルギャラリー ビームスにて。端正かつミニマルな佇まいにひとめぼれしたのが、パリのブランド、FANE(フェイン)のバッグです。マリアム ナッシアー ザデーをはじめ数々のファッションブランドでコンサルタントを務めるLaurie-Anne Braunと、ファッション業界でクリエイティブ・ストラテジストとして活躍するMargot Baudequin、もともと友人同士の2人が2020年に創業した、新進気鋭のバッグブランドです。

ロゴすらも払拭する、クリーンでタイムレスなデザイン

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マグネット開閉でミニマルな設計。背面にはポケットも。

わたしが購入したのは「LISSE」というトートバッグ。フランス語で「なめらか」という意味ですが、これが納得のネーミング。一見シャープなスクエア型なんだけれど、じつは角にも底にも丸みがあって、全体的にやわらかく“なめらか”に仕上がっているんです。華奢なストラップとのバランスも絶妙で、圧倒的にシンプルなのに驚くほどモダン。ブランドロゴすらも省いてしまう潔さがありながら、カーフレザーの上質な素材感でマチュアな雰囲気が漂うのもうれしい。飽きがこず、タイムレスに使い続けられそうです。さらにグッとくるのが、ビームスの別注カラーであるシックなグレー。まさに、どんな着こなしにもすんなりマッチする魔法色。この色を別注されたビームスさん、さすがです!

見た目以上の収納力と抜群の使い心地

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単行本に手帳、財布がすっぽり収まるサイズ感です。

ひとつひとつ南仏のアトリエでハンドメイドされているFANEのバッグは、作りがしっかりしているのも魅力。コンパクトな見た目とは裏腹に、収納力があるのもポイントです。外出時の必需品はもちろん、単行本がすっぽりと収まるほか、種類によってはiPadも入る大きさなんですよ。実際に使ってみて、実用性の高さに日々感動しています。これは長いお付き合いになりそうな予感。

ところで、南仏といえばわたし、ニースを拠点に活動されている俳人・小津夜景さんの大ファンなんです。いつか、ニースの海岸をのんびりと散歩しながら、小津さんの句集『フラワーズ・カンフー』を読んでみたいものです。もちろん、そのときはFANEのバッグを軽やかに携えて。

エディターHAYASHIプロフィール画像
エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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