今季久々にアウターを購入しました。私のSKBでも何度か登場している、ベルリンのブランドBLESSの定番コートです。10年以上前からさまざまなファブリックで登場しているアイテムで、こちらはウール100%のブラックのものになります。長年冬用アウターを買いあぐねていたのですが、とあるきっかけがあってこちらを購入するに至りました。この“あること”については後ほどお話します。
特筆すべきは襟と一体型になったフード
ぱっと見普通とはいえど、少し違和感を覚えるデザインも落とし込まれているのがBLESSらしさ。フードを被って首もとのボタンを留めると、一筋縄ではいかない独特なシルエットが立ち現れるんです。頭をすっぽりと覆ってくれるので寒さ対策として役立つのですが、その必要がない時でもやたらと被りたくなってしまいます。BLESSらしさの“鎧”をまとうことでちょっと強くなれる気がして。
コート購入のきっかけとなったBLESS主催のイベント
そしてBLESSのアイテムを購入したくなった理由。それは、ブランド25周年を記念した写真集の出版記念イベントに参加したから。イベントの集合場所には、大人から小さな子供まで、ドレスコードであるBLESSのアイテムを身に着けた参加者ざっと約50名が集合。みんなでぞろぞろと歩き出し、途中スワンボートに乗ったり、神社に立ち寄ったり、パン屋の横で配布されたプレッツェルを食べたり。途中合流&退出もありという自由な雰囲気のなか、後半には各々がマイペースにゴールである神保町を目指しました。もちろんデザイナーのInes Kaag(イネス・カーグ)とDesiree Heiss(デジレー・ハイス)も一緒です。
深まるBLESS愛
各ブランドが催す煌びやかなパーティに参加してきた私にとって、ゆるっと開かれたファンミーティングのような散歩イベントは衝撃的な体験となりました。ブランドを愛する者たちが集い、太陽のもとで触れ合うあたたかく心地の良い時間。この記憶を留めておきたい。アイテムを手に入れてBLESSへの愛を深めたい。そう感じた時に手にしたのがこのコートでした。ちなみに散歩中に何枚か撮影された集合写真は、今後BLESSの何かしらの素材として使われる可能性もあるんだとか!(歓喜)
BLESSのアイテムは正直、素材が良かったりシルエットが美しかったりというわけではありません。むしろ歪な形のものが多いですし、着心地の良さを度外視したものもたくさんあります。それでも頑張って着たい、買いたいと思わせてくれるのは、ブランドのクリエイティビティとアティチュードに共感するからにほかなりません。“一般的な道”を外れ、ユニークなアイデアを様々な形態で表現し続けるBLESS。私の“鎧”となってくれるアイテムを、これからも少しづつ収集していきたいです。