「もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか」とフレッシュに歌ったキャンディーズの黄色い衣装、小さい頃から憧れでした(ご存じない人は「キャンディーズ 春一番」でググってみてください)。菜の花みたいに明るい色で、肩には花飾りが付いていて、一瞬で幸せな気持ちにさせてくれるんです。「いつか私も」なんて思っていたけど、気づいたらいい大人になってました。日常的に手に取ってしまうのは、いつだって黒い服。重いコートを脱いで出かける日も、やっぱり黒が手放せません。
ジャケットとシャツのいいとこ取り。とにかく軽い
トーテムのジャケット(サイズ32)。ファーフェッチで購入しました。身長158cmの私が着ると、お尻が隠れるくらいの丈感です。
最近おろしたのが、トーテム(TOTEME)のジャケット(サイズはXXS)。ミニマルなデザインとシルエットの美しさに定評のある、スウェーデン発のブランドです。今年待望の日本上陸を果たし、国内のセレクトショップでもやっと手に入るようになりました。設立当初からのファンとしては、うれしい限りです。よっ、待ってました。
話を戻すとこのジャケット、コットンツイル素材でハリがあるのですが、薄手なのでシャツ感覚でラフに羽織れるところがたいへん気に入っています。重厚な冬アウターに身体が慣れてしまっていたこともあり、驚くほど軽やか。春一番に吹かれて、両手を広げたら飛んでいけるんじゃないかと思うぐらい。
ワークテイストなのに、クリーンに着こなせる魔法
ドロップショルダーのボクシーなシルエットで、着心地はいたってエフォートレス。身長158cmの私はXXSサイズの32を選びましたが、それでもゆとりがあります。大きめのフラップポケットやプレスボタンでワークテイストも醸しつつ、あくまでクリーンに仕上げるのがこのブランドの御家芸。ともするとカジュアルになりすぎてしまうアイテムを、マチュアに昇華させていてあっぱれです。
シルバージュエリーを合わせると凛とする
普段シルバージュエリーをつけることが多いので、シルバートーンのプレスボタンも決め手になりました。手持ちのピアスやリングを合わせると、凛とした印象に。「シンプルだけど、スタイルのある人」を目指している身としては、理想に近づいたような気がしています。
かっちりしすぎないけど端正で、程よく抜け感もある。オンオフ問わず、シーンレスに着られる汎用性も頼もしい。このジャケットがあれば、どこへだって行けそうです。キャンディーズのように「恋をしてみませんか」と誘われるのは面映ゆいですが、もしかすると素敵な出会いを引き寄せてくれるのかもしれません。