2025.12.25

2025年最後の記念買いは、【ジル サンダー】のカンノーロバッグ。使ってみて初めてわかった心地よさと実用性に感動

2022年のデビュー以来、ずっとほしいと思いながら買う機会を逃し続けてきた、ジル サンダーの「カンノーロ」バッグ。2025年秋冬シーズンが、この名作の生みの親であるルーシー&ルーク・メイヤー夫妻のラストコレクションだったこともあり、「今年買わないでどうする!」という思いに突き動かされました。2025年の締めくくりに、ついに記念買い。

不動の人気を誇る、円筒形のアイコンバッグ

ジル サンダーのカンノーロバッグ

今やジル サンダーを象徴するバッグとして定着したカンノーロ。円筒状のフォルムは同名のシチリア伝統菓子に着想を得たもので、丸みを帯びた艶やかなカーフレザーで包むように形成されています。これまで撮影現場でさまざまなカンノーロに出合ってきましたが、削ぎ落とされていながらもユーモアと温もりに満ちた佇まいを見るたび、静かに愛を募らせてきました。

カラーやサイズのバリエーションの豊富さでも知られるカンノーロ。汚れが目立たず飽きのこないベーシックな色みにしようと思っていましたが、最終的に惹かれたのは明るくマイルドな「アーモンド」というカラーでした。年末の疲弊した心が直感的に求めていた優しさなのかもしれません。

ストラップは思いっきり長く垂らして

ジル サンダーのカンノーロバッグのストラップを長く垂らして肩掛け

ベルトホールが21個もあり、ストラップの長さを自由に調節できるのもカンノーロの魅力です。個人的には「長すぎない?」と思うくらいあえて長めに垂らすのが好み。持ったときの良い意味での違和感と、エフォートレスな雰囲気が絶妙なんですよ。都会的でクリーンなムードを保ちつつ、遊び心を差し込むセンスに脱帽です。ストラップが太めで革もしっかりしているので、バックルに通すときに少々手こずるのが難点ですが、それぐらいはまあ仕方ないかと思えるので許容範囲内。

ジル サンダーのカンノーロバッグのストラップ

ラフに肩掛けするだけでも、丸いバックルとダブルホールがスタイリッシュなアクセントに。シルバージュエリーとの相性も素晴らしい。

ジル サンダーのカンノーロバッグをクラッチのように抱えて

クラッチ風に抱えると“こなれ感”が上がるし、斜め掛けするとカジュアルになる。持ち方で印象が変わります。以前、街ですれ違った男性が、スポーティな着こなしに黒のカンノーロをボディバッグのように携えていらっしゃって、その姿がすごく素敵でした。どんなスタイルにもフィットするジェンダーレスなデザインも、不動の人気の秘訣です。

「スモール」サイズは日常使いに最適

ジル サンダーのカンノーロバッグとバッグの中身

独特の長細い形状ゆえ、実用性に乏しいのではと思っていたのですが、杞憂でした。私が使っているのは「スモール」サイズで、普段持ち歩いている三つ折り財布やスマホはもちろん、名刺入れ、鍵、AirPods、リップスティック、ファンデーション、ひとりじめスイーツが難なく入ります。少し丸めれば、文庫本とスマホと財布の3点セットも収納可能。マグネット式フラップで間口も広く、荷物の出し入れにストレスを感じません。使うほどに愛着がじわじわと、確実に増しています。

2025年も残りわずかながら、年内締め切りの仕事がまだ終わっていなくて慌てふためいていますが、日々を共にするバッグひとつで、大仰かもしれませんが人生の明度が変わるような気がします。おしゃれを頑張ったところで誰も救えないのかもしれないけれど、それでもエディターの端くれとして、2026年もファッションの力を信じて前を向いてゆきたいです。

今回紹介した商品はこちら!
カンノーロ バッグ

商品名

カンノーロ バッグ

ブランド

ジル サンダー

サイズ

スモール

カラー

アーモンド

価格

¥250,800

エディターHAYASHIプロフィール画像
エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。