20代の頃は海外旅行といえばバックパックひとつの一人旅、行き当たりばったりのスタイルでした。それから時を経て家族も増え、旅のスタイルもがらっと変わりました。未就学児連れの海外旅行で、デスティネーションの選び方の私的ポイントがこちら。
・東京から飛行機で7時間程度
・ホテルにプールがある
・自然と触れ合えるアクティビティが楽しめる
・キッズフレンドリー
昨年はGWにタイのプーケットとチェンマイを訪れ、今年の旅先はマレーシアのボルネオ島に決定! ボルネオ島は日本の国土の約1.9倍の大きさ。世界でも稀に見る生物多様性を誇る、地球上で3番目に大きな熱帯雨林が魅力です。
コタキナバルからわずか10分
トゥンクアブドゥルラーマン国立公園内にあり、豊かな原生雨林に覆われたガヤ島。サバ州コタキナバルの船着き場「ジェッセルトン・ポイント」からボートでわずか10分。「ジェッセルトン・ポイント」へは、コタキナバル国際空港から(大渋滞して)1時間ほどでした。
ガヤ島の船着場に降り立つと、透き通った海にたくさんの魚たちが泳ぎ、珊瑚礁が広がっている光景に子どもとともに大はしゃぎ。海に飛び込みたい気持ちを抑えてまずはチェックイン。
開放感あふれるホテルのロビーからは、白い砂が広がるビーチと海が一望できます。この景色とレモンやハーブの入ったウェルカムドリンクで旅の疲れも吹き飛びました。
朝から夕方までアクティビティが豊富!
ボルネオ島にのみ生息するテングザルなどの野生動物や自然の保護、教育にも力を入れているガヤ アイランド リゾート。毎日開催されている日替わりのアクティビティでは、島に駐在するナチュラリストたちの案内のもと、豊かな自然について楽しみながら、学ぶことができます。またこのホテルだけのプライベートビーチがあり、1日に数本ボートが出ています。
海を一望できるコテージ
コテージは原生林の中に点在しており、海とコタキナバルに広がる山々を一望できます。鳥や虫の声はもちろん、夜には猿の声も聞こえました!(スタッフの方からは猿が入ってくるため、ドアをしっかりしめるように言われました。)
プールのすぐ目の前はビーチ。刻一刻と移り変わる空や海の様子を眺めながらプールで過ごす時間も至福でした。ドリンクバーやレストランも併設されています。
またビーチから珊瑚礁までは泳いで数分なので、プールに入るのと同じくらい気軽にシュノーケリングで海の中の世界を覗くことができます。珊瑚礁とそこに暮らす魚たちの様子は何時間見ていても飽きません……! さらに透明度の高いポイントへ行けるシュノーケリングツアーもあります。
アクティビティにもたくさん参加したいし、海やプールでもゆっくりしたい!となること必至なので、余裕をもった滞在をおすすめします。
ガヤ島で保護されている動物たち
私の参加したアクティビティをいくつかご紹介します!
「自然保護トーク」では、絶滅の危機に瀕している動植物たちについてナチュラリストの方から話を聞くことができます。彼らの知識が豊富で、環境保護に熱意を持っている姿にも感銘を受けました。
こちらはアカオオモモンガの子どもにミルクをあげている様子。ホテル敷地内の木々にこのような巣箱が設置されており、アカオオモモンガの巣作りをサポートしています。
マングローブ林をカヤックで探検!
希少な樹齢100年のマングローブのジャングルをカヤックで探検するツアー。少しひんやりしたマングローブ林の中を進みながら、すでに多くのマングローブ林が失われていること、それにより温暖化が加速していること、海中に深く根を下ろしたマングローブが津波からこの島を守ってくれていることなどの話を聞きました。
また、カヤックで海を移動する道中、きれいな海にたくさんのプラスチックゴミが浮かんでいる姿にもショックを受けました。指示されたわけではないのですが、参加者は各々カヤックにゴミを集めていました。
ウミガメの保護
リゾートでは、サバ野生生物局やその他の保護機関から受け取ったウミガメの救助、リハビリテーション、リリースまでを行っています。ボートが原因で怪我をしてしまったこの2匹のウミガメ、海に作られた囲いの中でリハビリ中です。大きいウミガメは自力で潜って食料が得ることができるようになってきたので、数ヶ月で放流予定とのこと。放流後は器具を取り付けて追跡し、経過を追うそうです。
ガヤ島で出会える動物たち
ガヤ島ではあらゆる種類のトカゲにたくさん出会えます。こちらはプライベートビーチに現れたオオトカゲたち。ボルネオ島には105種のトカゲが生存しているそうです。オオトカゲの傍らでランチを楽しみました。
ただ「リフレッシュ」するだけで終わらないガヤ島の旅。人間の豊かさの裏で失われゆく自然や動物たちの姿を間近で見て体験することで、環境問題や地球温暖化について、身に沁みて感じ、考える機会となりました。きっと子どもの心にも刻まれたはず。
この後はコタキナバルに移り、テングザルや蛍に出会いました。海や自然のなかで過ごすことが好きな方には、ボルネオ島の旅を全力でおすすめします!