職業柄、取材や展示会などでブランドのデザイナーにお目にかかることがあるのですが、デザイナーの人柄を知ってますますそのブランドのファンになるというケースが、私の場合はままあります。商品に作り手の個性があらわれるといいますが、デザイナー本人と直接話をすることで新たな魅力に気付かされることもあり、そのような機会に恵まれているのはたいへん光栄ですし、エディター冥利に尽きます。
1年を締めくくるには若干早いですが、自分が今年買ったもの(おもにファッション関連)を振り返ってみて気が付きました。どちらかというと買い物では迷わない派の私。じっくり吟味してから購入することはあまりなく、だいたいひとめぼれの衝動買いか、デザイナーもしくはショップオーナーのパーソナリティに惹かれて“応援買い”するかの2パターンに分かれます。特にジャパンブランドのものを買うときは後者が多い傾向に(以前ご紹介したCFCLしかり)。
大津さんはもともとエンダー スキーマのチームの一員としてご活躍されていた経歴もあり、フォートのアイテムはレザー使いがとにかく秀逸。素材が上質なのはもちろん、シンプルな中にひとさじのユーモアを添えるセンスが素晴らしいんです。
生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

