今年も残すところ4カ月あまり。ちょっと先走って今年を振り返ってみれば、いろんなものと「さようなら」した一年でした。衣類、コスメティック類はリサイクルへ、バッグ類は知り合いに譲ったり寄付したり。名刺やゲラなど仕事の思い出も機密文書の廃棄サービスへ。捨てるでも惜しむのでもなく感謝とともにお別れするそのプロセスは、「あぁ、これが“手放し”なのか」と、新しいスタートのような軽やかさと高揚感を感じました。
そんな話を先輩編集者にしたところ「次は、モノではなく心だね」と、すっと手渡されたのがこちらの本。怒り、不安、妬みといった後ろ向きな気持ちと「さよなら」できる、『黒感情が消える ニーマル10分瞑想』です。
MEGUMIさんも実践中! “タイパ”のよい、瞑想の指南書
もともと瞑想には興味があり、何度もトライしてきました。ヨガのクラスの延長で行うライトなものにはじまり、スリランカで本場のアーユルヴェーダのメソッドにふれるも、目を閉じるとよぎるのは、仕事のことや今晩のごはんのこと(笑)。これは、環境が大事なんだ!と、聖なる山・マウント・シャスタでは本場の「スウェットロッジ」を体験。涙を流す人もいるなか、タスクに追われる編集者の性でしょうか……私と、もうひとり同業のふたりだけが、ぽかーんとしていて、汗をかいただけで終わってしまったのも苦い記憶です。
そんなあれこれを知っている先輩の「とにかく実践よ」に促され手にとったこの本は、拡大写真付きの姿勢&ムドラ(手のポーズ)の解説など、初心者にもわかりやすいフレンドリー仕様で、とても見やすく実践的。瞑想が脳波に与える影響についてや、IQ(知能指数)の変化など、科学的な根拠が示されてるのもよきで、瞑想の未知なるポテンシャルへの期待をひきたてます。それに、一日3分、または10分でいいという“タイパ”のよさにも惹かれました。QRコードから、ニーマル師のナビゲーションによる3種の音声ナビを読み込むことができ、簡単に瞑想をはじめられるという手取り足取りな配慮も◎。その日の夜から早速取り入れることに。
本の後半には、MEGUMIさん、田中律子さん、高橋メアリージュンさん、四角大輔さんと、ニーマルメソッドを実践する4人がその魅力について語るインタビューが掲載されています。特に、MEGUMIさんのパートの「“忙しいから”を理由に、あまりにも“ながら生き”が多かった」という一節には、共感しかありませんし、「マルチタスクはものごとのクオリティを下げるし、身体にも負荷をかける」には、氷入りの冷水を頭から浴びせられた気が。
新幹線の車内でも瞑想してしまうというMEGUMIさん。わたしも、長時間の移動が多いのですが、その車中で、またいつものストレッチタイムの延長で、緊張するプレゼンの前にオフィスのベランダでなど、デイリーに瞑想をするのが日課になりました。本を読んで、2週間ばかりのことです。
質の高い瞑想を叶える、2つのアイテム
休日は、もう少し丁寧に瞑想で大事だといわれる呼吸を意識します。いい香りは、深呼吸のサポートとなります。私にとっては、AVEDAのパドルブラシとSHIGETAのオイルが、良質なセルフメディケーションへの架け橋。
頭皮に数滴、オイルを垂らし、ブラシでポンポンポン。このリズムが瞑想のはじまりの合図。そして、数滴を首肩と腕まわりにのばし軽く流したら、手のひらで口と鼻を覆い目を閉じて深呼吸。徐々に心身が軽くなるこの浮遊感が瞑想への準備ができている証でしょうか。
デスクワーカーの3大「こわばり」とさよなら!できる優秀オイル
おすすめのオイルは、デスクワークにおける、3大「こわばり」発信源である、首・肩・腕のリリースに最適な、SHIGETAの「FREE ME(フリーミー)」。体の柔軟性を高めてくれるエッセンス配合で、香りがとっっても素晴らしい。
ヘルシーなこと、整うことが大好きですが、瞑想をできるようになるまでは、心をどこか置き去りにしていた気がします。奇しくもこれからは夏から秋への季節の変わり目で、落ち込んだりイライラしがち。みなさんも【ニーマル瞑想】を新習慣に取り入れ黒感情の詰まりとさよなら、心を軽やかにしてみてはいかがでしょうか。