私たちにとても身近なあるものが、今年、ユネスコ文化遺産登録10周年を迎えます。それは、日本人の伝統的な食文化である「和食」。そんな節目のタイミング、何気なく口にしつつも深くは考えてこなかった和食、そして国の登録無形文化財である京料理の伝統や進化に改めて触れるため、弾丸で京都に行ってきました。
最初にお邪魔したのは、「京都・和食の祭典2023」フォーラム。ユネスコ登録の立役者でもある老舗料亭・菊乃井の村田吉弘さん、和食に欠かせない昆布を代々扱ってきた奥井海生堂の奥井隆さん、純米にごり酒「月の桂」で知られる増田德兵衞商店の増田德兵衞さん、「きょうの料理」の講師としても活躍する料理研究家の大原千鶴さんらが登壇し、無形文化としての和食や京料理、その継承や発展について貴重なお話を伺いました。
翌日は瓢亭 別館で名物の朝がゆと瓢亭玉子をいただいた後、プロの料理人から絶大な支持を集める石割農園を視察したり、石割農園の採れたて野菜を使ったリストランテ ディボ・ディバでのランチを楽しんだり、“料理の神様”を祀った山蔭神社を参拝したり、老舗京菓子店・甘春堂での和菓子作りを体験したり、と盛り沢山の内容に大満足!
今回の旅で受け継がれてきた伝統やプロの技に感銘を受けたとはいえ、和食が日本の気候や日本人の感性によって発展してきたものだと考えれば、せっかくの気づきを日々の暮らしにも活かさねば。というわけで、以前も白状した通り、料理上手とはいえない私ですが、 菊乃井のだしパックと村田さんが動画で教えてくれるレシピに背中を押してもらい、(ぎりぎり)一汁三菜にチャレンジ。
モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。






