数年前、フィルムカメラに憧れて両親が若かりし頃使っていたものを譲り受けました。喜び勇んであらゆるレジャーに連れまわし、楽しんだのも束の間。その重さとボリュームから、気づいたら持ち運ぶことも少なくなり、今やスマホで写真を撮る日々に逆戻りです。
それから時が経ち、大切な旅行の前日。やっぱりフィルムに思い出を刻みたい! そう思い立ち、急遽フィルムカメラを調達。この「Reto ウルトラ ワイド&スリム」を携えて旅立ちました。
コンビニおにぎりより軽い!
魅力は「可愛くて軽くてコンパクト」。過去の経験からの学び「軽くてコンパクトじゃないと続かない」を活かしたセレクトです。また、持っていて気分の上がる可愛いデザインであることも、譲れないポイント。その点、フィルムを含めても一般的なコンビニおにぎりよりも軽い約90gで、シンプルながらマットな質感、そしてレトロっぽさもあるこのカメラは100点満点!
手のひらに収まるコンパクトさ
完全に、ルックスと持ち運びやすさで選んでいましたが、「ワイド&スリム」というだけあって、一般的(例えば「写ルンです」など)なフィルムカメラよりも広角で撮れるそう。そしてフラッシュはないので、日中撮影向き。ちなみにフィルム交換式のカメラなので、写真の色味はフィルムによります。メーカーによって、雰囲気が異なるそうですが正直私はあまりこだわりがなく、ひとまず近くに並んでいた35mmのカラーフィルムを購入しました。
こうしてカメラの準備も万全。毎日身につけるショルダーバッグに入れて、色んな風景を収めてきましたよ。
フィルムカメラで撮るのは、その瞬間の思いを刻んだ写真たち
フィルムで上手く写せていなかった場合に備えて、スマホでも同じ写真を撮っていたのですが、現像したデータと見比べて「フィルムカメラを持っていってよかった〜」としみじみ。枚数に限りがあり、仕上がりをすぐに確認できないからこそ、よく考えて画角を決める、フィルムカメラ。だからなのか、写真を見ると、そのとき感じたことや空気が思い出されるのです。やっぱりフィルムカメラは、立体的に思い出を残せる、旅に欠かせないアイテムだなと確信しました。