まだまだ東京は30度超えの日々が続きますが、ファッションの世界では秋冬シーズンの立ち上がり。みなさんはどんなふうにお買い物をしていますか？
店舗やECで心惹かれるもの、コツコツお金を貯めて買うもの(自分でも何かしらあると思いつつ、実体験よりもドラクエ4でトルネコとしてバイトして装備を買ったことを思い出してしまった)などあると思いますが、私の場合は「ランウェイや展示会で出合い、（店頭に並ぶまでの数ヶ月間）忘れられないもの」というジャンルがあります。機会があればいつかその子たちもご紹介できたらと思いますが、実は今シーズンもそんなアイテムに出合ってしまったのです。それが、メゾン マルジェラが2023-24年秋冬コレクションで発表した、ペンドルトンコラボのチェック柄ウールシャツ。
クラシックなのにひねりのきいた、パステルトーンのシャツ♡
とはいえ。コレクションの壮大なコンセプトやプレゼンテーションが素晴らしかったものの、ランウェイでは顔まわり含め複雑にスタイリングされていて情報量が多かったのもあり、「あのシャツ、いいな」と目に留まった程度でした。ですが、展示会にてリボンタイ（←大好物）を通した状態でラックにかかっているのを見て悶絶。
飾らないウールシャツを前後逆にして飾る（わかりにくいかもしれないのですが、襟の後ろにリボンタイを通すためのホールがあり、リボンタイつきハイネックシャツのように着られる）という、さりげないながらもメゾン マルジェラの哲学を体現したようなアイデア、そしてパステルカラー（←大好物）が色あせたような色調に勝手にウェス・アンダーソン（←大好物）的なものも感じ、即座にウィッシュリストの筆頭としてメモしたのでした。
そして時は経ち、8月。ついに店頭でお目当てのシャツに再会！……なのですが、舞い上がっていて考えてなかったけど、私がウールシャツというものに漠然と設定していた予算（買ったことないのですが）を大幅に超えている模様。さあ、困った。「是が非でも連れて帰りたい」「えーと、ペンドルトンのシャツっていくらだっけ？」「コンセプトやアイデアへの称賛や高揚感も込みの買い物なのでは？」「あっちのブランドで迷ってた新作トートバッグ、買えなくなるかも？」「先月は誕生日だったけど、たぶん特に何も買ってない」と、終わらない脳内会議が本当に毎日続く中、見かけたのが。
“Hype ‘V’oy”の着こなしにノックアウト！
今シーズンのムードであるパンクなアティチュードもほんのり秘めた、クラシックだけど新しいウールシャツ。前後逆に着る機会がどのくらいあるかわかりませんが、好きなカラーコンビネーションで飽きずに着られそうだし、淡い色だから犬の毛も目立たないし（近年の重要ポイント）、奮発しましたがこれから末長く着倒す予定です！
勢いに乗ってリボンタイもゲット！
自分でリボンを用意するという選択肢があることもわかってはいますが、ついでに別売りのリボンタイもドーン！ もちろん他のシャツとも組み合わせられるので、リボンタイ好きの私は元が取れると確信。
はー、好きなものが手もとにあるのって楽しい。ずっと夏でもいいかな、と思ったりもする生粋の夏女ですが、今年は涼しくなるのが待ち遠しいです。みなさんの秋冬ショッピングにも幸あれ！
モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。
